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神編
974話 神になる
しおりを挟む「これは、決定事項なのだ。上位神の過半数がこれに賛同しておる。この決定は覆らない。」
「おい、まさかあんたも入れたんじゃないだろうな?」
「我が入れるわけがなかろう。誰が好きで童を神にすると思う!」
「さては、抜かれるのを恐れたな?」
「我は誇り高き竜神ぞ!そのようなことはあるはずがなかろう。」
怒りながら竜神は言った。
「それで、俺はどうすると?」
「とりあえず、上位神の前で自分がどのような神になるか、どのような力を与えるかを決めることになるな。」
「それは、俺の意向というのは取り入れられるのか?」
「まあ、ある程度はな。しかし、他の神と類似するものは出来ない。」
「最近、特に人気なのはアップ系だな。能力の上昇を主とする加護は神の中でも人気だ。」
「加護が与えられる恩恵のレベルはどのくらいなんだ?」
「それは、自らのくらいによるとしか言えないな。」
「地位が高い上位神であれば、大抵のものは与えられるとは思うのだがな。」
「しかし、生死に関するとこはシビアなものだ。神界でも生死に関する能力は世界の均衡を壊しかねるんじゃないかと問題になってはいるの。」
「なるほど、わかった。」
「俺の願う加護を与えられるというのなら神になろう。もちろん、人間界での生活を許してくれるのは大前提だがな。」
「それは竜神である我の名において保証する。」
この時ほど頼れそうな竜神の姿はないな。
とりあえずは上位神の話だけでも聞いておこう。
最悪の場合は布教などせずにほっておけばよいのだからな。
翔は竜神に連れられ、上位神のいる所へと連れられた。
「あれが人間の子か。」
「知的そうではあるのぉ。」
「だが、あんなのが神になっても大丈夫なのだろうか。」
めっちゃ聞こえてくるな。不安な声がめっちゃ聞こえてくる。
こっちだって神になりたい訳では無いのに.....
あんたらが勝手に決めて、半強制的にここに連れられたのに、文句を言われるのは腑に落ちないな。
「やあ!翔、久しぶりだね。」
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