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天災編
972話 加盟
しおりを挟む「ということなんですが、どうでしょうか?」
「おい、翔や。お主の言いたいことはわかった。じゃがな!お主が楽しむためだけに我々の連盟にいれるのは筋違いではないか?」
「まあまあ、落ち着いてください。」
「翔殿には何か考えがあるのでしょう。今までもそうだったように、これからもそうなんでしょうから。」
「確かに、この小僧のいうことは今までも外したことはなかったのぉ。じゃから、少し癪に障るじゃよ。」
「ジャンの言うことも分からなくもないけど、考えてもみてよ?今まで、秘密裏に動いていた国の内部情報も知ることが出来るんだよ。」
「俺の勘ぐりなしに普通に利はあると踏んでるけど?」
これにはジャンは言い返すことは無かった。
「じゃが、いれるのはいいとしよう。問題はお主じゃ!」
「何故、ガロンドは四国連盟に入らないのじゃ!」
「まあまあ、ジャンさん落ち着いてください!」
「これが落ち着いていられるか!タロウもそう思うだろ?」
「これは、恐らくですが、翔は面倒なことはやりたくない などと思っているのではないでしょうか?」
「この連盟に入るということは会議や情報交換のために時間を割くこととなります。」
「我々、民を導いていく台場の者からすると、それらのことはとても有意義なものです。しかし、翔はそうは思ってないんでしょう。」
「さすがに俺のことはわかっているようだな。」
四国の王らは翔を冷ややかな目で見た。
それと同時に呆れと納得を強いられた。
「こればかりは仕方ないですね。」
「高い地位を捨て、1から国を創る人の考えは我々に理解しろという方が難儀ですよ。」
「そうじゃの。」
「まあ、この件に関しては翔に一任するよ我々は。」
「ただし、何か問題を起こしたら責任はとれよ?」
「任せろ。シュテンダムのやつらにはちゃんとルールを守ってもらうからさ。」
こうして、シュテンダムの四国連盟の加盟が決まったのであった。
「ということで、加盟することが出来るそうです。」
「本当ですか!では、ぜひ我々を連盟に入れさせてください!」
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