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天災編
968話 カメレオン
しおりを挟む「じゃあ、カメレオンいってきてくれ。」
「はっ。」
カメレオンとは、騎士団の中にある隠密行動のみを専門とする特殊部隊ではある。
彼らはスキル "擬態"を保有しており、何者にもバレることなく行動することが出来るのである。
「カメレオンの様子を見て突入をするかどうかを決めよう。」
「それに、ファンドさん。俺らならこの距離あればなんとかなるじゃないですか。」
外壁からファンドら騎士団がいる場所までの距離は200mほどだ。
「確かにそうだが、間違いがあって国の中心にでも落ちることがあれば、ここじゃ間に合うかどうかわからないからな。」
「そうですね。」
「陛下の方は大丈夫ですかね?」
「陛下がいるのだから心配する方が野暮であろう。」
「それもそうだな。」
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「陛下!隕石らしきものが落下してきております。」
翔は空を見上げた。
「おっ、落ちてきてる落ちてきてる。」
「あと少し...............3.2.1」
"死神の囁き"
ドゴォォォォン
「やっぱり効くな。」
先程まで猛スピードだった大きな隕石が内部から破壊され、複数個にバラバラになり、ゆっくりと落ちてきている。
"収納"
「ねぇ、お母さん!あれ綺麗!」
「そうねぇ。」
「お外にいるあの人はだあれ?」
「あの人はこの国の王様だよ。」
「王様かっこいいぃ!」
「そうだね。」
翔は全てのバラバラになった隕石を収納し、家の屋根へと着地した。
「呆気ないもんだな。」
「陛下!お疲れ様です。」
「そんな大したことはしてないさ。」
「いえいえ、ご謙遜を.....」
「あっちは大丈夫かな。」
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「ファンドさん、隊長!空から!」
「これは、圧巻だなぁ。」
「感心している場合ではなかろうが!」
「これは、翔さんに聞いていたものとほぼ一致する規模のものだ。」
「騎士団の皆に告ぐ!本来通り、プランAでいく!各自、プラン通りに動くべし!」
「はい!!!」
騎士団はみんな、自分のすべきことをし始めた。
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