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新世界編
944話 0.0000029秒
しおりを挟むそれを見逃さまいと言わんばかりの一撃が飛んできた。
「終わったのぉ。」
バタッ
「勝負あり。」
「勝者は居抜拓真。」
地面に倒れていたのは仙人の方だった。
「何が起こった。」
居抜は仙人の一太刀が肌に触れた瞬間にそれを察知し、瞬時に弾き、切り返したのだ。
通常、人間の反射速度はというのは0.2秒が平均とされている。
熱いものに触れた時に熱いと感じる前に手をどける速さなどはだいたいそれくらいだ。
人間の反射速度の限界というのは0.1秒と言われている。
仙人の一太刀が音速を越えているということは最低でも秒速340mはあることになる。
つまり、通常の反射速度で対応したのなら居抜は真っ二つになっていた。
だが、そうはならなかった。
そこから、間違いなく居抜の反射速度は0.0000029秒以下であることがわかる。
これは、理論上では絶対に有り得ないものだ。
だが、そんなことが起こるはずもない。
ってことはとうとう居抜はあの域に達したってことだな.....
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