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新世界編
937話 シーフシープ
しおりを挟むこいつはこの大陸にはいないはずの魔物だが何でいるんだ.....
「すみません。私の食材が逃げ出してしまって.....」
そう、笑って登場したのは美食ハンターだ。
あいつがエメラルドライオンを生け捕りにしたのか。
「美食ハンター、君に頼みがある。彼らに手を貸してあげてくれ。」
「私に何かメリットがあるのですか?」
「まあ、特にはないな。単に君の戦いを見てみたいと思ってな。」
「それでは、応じられませんね。」
「そりゃそうだよな。じゃあ、シーフシープの肉が報酬でどうかね?」
シーフシープまたの名を森の大泥棒
ランクはSSランクで戦闘力はないものの、物をとる事や逃げ足がとてつもなく速いことからランクSSへと君臨している。
その速さは音速の比ではないほどだ。
捕まえにくさでいえば、この世界の魔物の五本の指に入るといわれている。
「シーフシープですか.....。それは、すこし惹かれる報酬ですね。」
「どうするかは三秒で決めてくれ。今は時間が惜しいからな。」
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