テンプレを無視する異世界生活

新世界編

882話 魔武器の追加

バキッ



クロはそれを抜き、また折った。



「三本追加だ。」


そう言って翔は魔武器を三つ投げた。



投げたのは鞭と大槌と刀だった。



鞭と大槌はかなり変則的な動きでクロを惑わせた。


刀の斬れ味もクロは無視できないものだった。


「(ちくしょう。これじゃあ、勝てる気が全くしない。防ぐことが精一杯で反撃なんて出来るわけがない。)」


魔武器が追加されたことによって、クロはかなり追い詰められていた。



だが、クロは避けているうちに段々と気づいてしまった。


"動きに法則性がある！"


クロは避けながらその軌道をおったりして、その物の動きの法則性を見極めようとしていた。


翔は10個しか武器を動かせられないのだろうか.....

じゃあ、ナイフよりこの魔武器が脅威だから、ナイフを壊してはいけなさそうだ。




とかクロは思ってるんだろうが、俺が10個しか操れないって誰がきめた？



「追加だ！！」


翔は20個の魔武器を追加した。



「マジかよ！」


クロは必死に必死に避けた。



すると、少しするとクロは感じた。




「(あれ？少し動きが遅くなっているような。)」