テンプレを無視する異世界生活

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新世界編

879話 身体が本当の武器

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「旅をしているうちに気づいてしまったんだ。」



シュン


「速い!」


ファンドですら、気づけないほど速い走り出しだった。



"竜腕"



ドンッ


「ガハッ」



バタッ


「本当の武器というのはこの身体ということを知ってしまったのだよ。」



クロは腕を竜の鱗を纏わせセルガを殴った。



その後もレオ、トンプ、マースなどが挑んだが、尽く敗れていった。



「じゃ、クロさん。俺が行きますよ。」

「待てファンド。俺がやるよ。」

「翔さ.....陛下!」


シュタ


「翔と手合わせか.....。懐かしいな。」

「そうだな。」


昔は歯が立たないと思っていたが、今なら負ける気がしないな.....



「陛下が戦うとこ見るの初めてじゃないか?(小声)」

「そうだな。強いことはわかるが、黒竜様を相手にどこまで戦えるのかは見ものですね。(小声)」


「クロ。さっき、身体が本当の武器と言っていたが、俺はそうは思わない。」

「俺の国では道具一つのボタンを押すだけで何万もの人を殺す兵器がある。それほどに物というのは恐ろしいんだ。」

「その恐ろしさの片鱗を見せてやる。」


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