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新世界編
876話 彫刻師
しおりを挟む翔が手にしたのは翔の木像だった。
完璧に俺が再現されていて、手触りも素晴らしかった。
「キノに少し頼み事があってな。」
「なんでしょうか?」
「少しばかりの土地に像を作ってくれないか?氷像でも銅像でもなんでも構わない。この国を象徴するといえるものを君の感性に従い作って欲しい。」
「もちろん、材料費も報酬もこちらが払う。」
「やらせてください!少しでもこの国に利があるのならやらない理由はありません!」
思った以上の熱量があるな.....
「そうか、それは助かる。」
こうして、翔はキノに体育館ほどの敷地を任せた。
よし、とりあえずこの件は楽しみにしておくとするか。
「陛下ぁぁぁぁ!!」
「なんだセルガ。騒がしいぞ。」
「王城へ黒い竜が!!!」
あぁ.....
翔は王城へと向かった。
「クロ!!」
「おぉ、翔か!」
「とりあえず、竜の姿はやめろ。みんなが怖がっている。」
「すまない。」
クロはそう言って、竜の姿をやめ、人の姿へと変身した。
「で、なんで来たんだ?」
「いや、翔が国を創ったと聞いてな。」
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