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新世界編
875話 代わり映えしない景色
しおりを挟む「やはり、代わり映えがしないな。」
当たり前のことだが、この国の景色が急に変わることは無い。
俺が創り、俺が運営しているから勝手に変わられては困るのだが、これではあまりにも景色がつまらない。
そういえば、この国には"彫刻師"がいたよな。
トテトテトテ
翔はその彫刻師の家を尋ねた。
コンコン
「はーい!」
ガチャ
「お、王様が何故ここに!!」
「久しぶりだね。建国以来かな。」
「そうですね。」
「少し、君の話を聞きたくてここに足を運ばさせてもらった。」
彫刻師は慌てて机と椅子を用意して、翔に座らせた。
「いいねぇ、この雰囲気。いかにも職人の家って感じだ。」
「汚くてすみません。」
「いや、気にしないでくれ。」
「さて、君の話を聞かせてくれるかい?」
彼の名前は彫刻師のキノだ。亜人と呼ばれていて、人間と獣人の間みたいなものだ。
人間要素が多いが、何かしらの種族の血を受け継いでいるという認識で間違いはないだろう。
「と、こんな感じの作品などを作っています。」
「素晴らしいな。まさに天職とはこの事だな。」
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