テンプレを無視する異世界生活

新世界編

873話 国の前進

「それにしても、シュタバの兵士は随分と馴染んでますね。」

「国のやり方をよしとは思ってなかったヤツらばっかりなんだろうよ。」

「シュタバの内情を見たが酷いものだった。貴族が私利私欲にまみれて、王の独裁政治。それも、後々改善させるけどな。」

「どのような処分にするのですか？」

「まあ、数人は処刑することになるな。」

「そこまでするのですか？！？！」



ファンドは翔の思いがけない一言に驚いた。


「もちろん、クズだから殺してもいいという道理が通じないと言われればそれまでだが、そのクズ一人を排除することで命が一つでも多く生かされるなら俺はそっちを迷いなく選ぶさ。」

「失望したか？」

「いえ、俺でもそうすると思います。」

「もし.....」


「もし、俺が間違ってこの国の民を苦しめようとしていたら、その時はお前が俺を斬れ。」

「俺が翔さんをですか.....？」

「あぁ。後ろを任せているお前に斬られるなら文句はないさ。」

「承りました。」


「まっ、俺はタダでは斬られないぜ？もっと強くなってくれよファンド？」

「はい。精進します。」