テンプレを無視する異世界生活

神族編

639話 下がるテンション、上がるテンション

「これは、S.H.O.殿に差し上げよう.....」

今度はキュルム王が露骨にテンションが低くなっていた。

「いいんですか！！！」

翔はハイテンションになっていた。


「あぁ。だが、少し約束してくれないか？」

「いいですよ！」 

「内容も聞いてないのに！！」

「さしずめ、サンターレに来てくれというお願いですよね？まあ、古代文字を教えるというのは約束できませんが、全然行きますよ。」

「あと、S.H.O.殿とかではなく、翔で構いませんよ。」

「わかった。色々と分かったよ。翔が本当の天才だということも頭がぶっ飛んでいるということも。」

「翔も私にタメ口で構わないよ。それと、後日迎えをだそう。」

「わかった。だが、その必要はない。これを持っていってくれ。」


そういいながら、翔は収納魔法に手を突っ込み何かを取り出し、それをキュルム王に渡した。


「これは？」

「"転移核"とでもいうのだろうか。まあ、名前は付けていないが、それがある所に移動出来る魔道具の一種類と考えてもらって結構だ。」