テンプレを無視する異世界生活

神族編

622話 止まらない勢い

「いや、しかし本当にいい出来だなあれは。」

「あれが一番最初に打った剣なんだ。」

「復帰してからか？」

「復帰してからも。一人前になってからもだ。」


本当に想いを剣に投影しているのだろう。

いいものを作りたい、誰かに使って欲しい。

色々な感情を強く抱きながら打つミールの武具には魂が宿っていると言っても過言ではない。


「5番さん、5300枚！！」

「1番さん、5800枚！！！」

1番のやつ、凄いペースで釣り上げてきやがるな。


「白金貨5800枚.....。生活費が何千年.....。」

「兄ちゃんが！！」


ファンドはその額の大きさを知り、おバカな思考回路になってしまったようだ。


「おい、翔。いくらなんでも上がりすぎじゃないか。」

「そうだな。思った以上に上がっている。5000が天井だとは思っていたが、この調子だとその倍は軽くいきそうだな。」


翔の予想通り、どんどんと値が上がっていった。



「これ以上はいませんか？」