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神族編
619話 珍武器
しおりを挟む「お次は鞭 "薙鞭 テンベェルド"です。」
「鞭を作る職人は珍しく、今回のオークションでも唯一の鞭です。」
「こちらは白金貨80枚から始めさせていただきます。」
鞭自体、この世界でもあまり使われてきていない武器だ。
しかし、使うものも少なからずいるのも事実だ。
ここがポイントだ。鞭を使う人のほとんどが貴族なのだ。
恐らくだが「平民と同じ武器など使っていられるか!」とかいうバカ貴族が鞭を使いたがるのだろう。
俺の知っている限り、メインウェポンとして鞭を持っているやつはいない。
だから、そういうわがままな上流階級のやつが使うのだろう。
しかし、鞭職人なんて需要がほとんどないし、貴族のわがままを取り入れて作らなきゃいけないから作るものがいないのが現状だろう。
そんなところに、超一流品の鞭が現れたらどうする?
もう無いかもしれないチャンスと思ってこぞって入札するとは思わないかね、ワ〇ソンくん。
「おおっと、53番さんが87枚だ。」
ほらな。
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