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武闘大会編
570話 流儀に反する
しおりを挟むブシャァァァア
ジルコの右足から血が吹き出した。
だが、ジルコはそれに気づいてはいない。
「動きが明らかに遅くなってるぞ。」
何回もジルコの攻撃を受けるにつれて、翔はジルコの攻撃を余裕をもって受けることが出来ていた。
そして、"水球"を撃っていたことによって、わずかながらではあるが、確実にジルコの身体は疲労していた。
そこを翔は見逃さなかった。
ジルコの攻撃をいなした後に、剣の反動を利用し返し攻撃するという"龍返し"をしたのであった。
しかし、噂の通りジルコが止まることはなかった。
「それでも攻撃の実は5%ほどしか落ちないか.....。」
だが、5%も落ちれば十分だ。
そこからは単純作業だった。
ジルコの攻撃を受けながらも隙があれば攻撃する。
それでよかったはずだが、翔は考えた。
"このまま戦えばジルコは100%死ぬ。"
「手を抜くのは俺の流儀に反するが、致し方ないか.....。」
「悪くは思うな、カルルの戦士。」
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