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武闘大会編
555話 黒竜の本気
しおりを挟む「今日は祭典の日だ。特別に見せてやろう。」
"漆黒の霊魂"
それは、ほんの小さなビー玉ほどの黒い玉だった。
それが、物凄い勢いでバルムスを貫通した。
だが、傷は一切なく、ただ通り抜けただけのようだった。
ガクッ
バタッ
しかし、バルムスは膝から崩れ落ちた。
まるで魂が抜けたかのように、抜け殻になってしまったような感じで倒れていった。
それに会場のみんなが感づき、声が出てこなかった。
「審判、俺の勝ちでいいよな?」
「あ、は、はい。勝者は黒竜.....」
審判も抜け殻のように声が震えていた。
黒竜はバルムスに近づき、倒れているバルムスの肩に手をあてた。
ボソボソ
小声で何かを言うと、バルムスは何事も無かったかのように立ち上がった。
「ハッ。何が起こったんだ.....。」
「あんたが負けて、俺が勝った。ただ、それだけの事だ。」
そう言い残し、黒竜はVIP席へと戻って行った。
「ただいま、翔。」
「おかえり、クロ。」
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