567 / 1,116
武闘大会編
548話 二つの病
しおりを挟む「ムーシャさん、助かりました。」
外壁の防御魔法が壊れそうなところをムーシャさんが助けてくれた。
「いえいえ、大丈夫です。それにしても、あの方はとてつもない魔力ですね。」
「恐らく、魔素過剰吸収症でしょうね。」
魔素過剰吸収症。本来、人間が魔力を回復する際は体外からの魔素を吸収し、それを魔力に変換する。
だが、この魔素過剰吸収症は体外に存在する魔素を通常の何倍も吸収してしまい、体内で魔力過剰になり、身体に支障が出てしまうという稀有な病だ。
普通なら動くことすらもままないらないと聞くが、彼女は普通に動いている。
「なるほど。魔細胞多分裂症も患っているのか。」
魔細胞多分裂症。簡単にいえば、魔力を貯めておく袋がとても大きいというものだ。
それだけを聞くといいように聞こえるが、これはさっきの逆の現象が起きてしまう。
大きい分、沢山の魔力を必要とするため本来ならば魔力不足になり、魔法を使うことが出来なくなってしまう。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
2,186
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる