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武闘大会編
517話 ほぼ本物の太陽
しおりを挟むファンドは余力を全て使い手を上にあげた。
"ほぼ本物の太陽"
いつも遠くにいた。
けれど、それは悲しさではなかった。俺らの恩人であり、師匠であり、時には友だちのよう、家族のように近くにいてくれた。
俺らは何度も助けられ、何度も教えられてきた。
それなのに何一つとして返せていない。
あの人は全てを持っている。何を返せばいいのか分からなかった。
今もわからない。
だから、俺は強くなることにした。
頭も良くないし、器用でもない。そんな俺だけど剣と魔法の才能はあった。
あの人がそれを見つけて、教えて、救ってくれた。
そんな恩人の翔さんに俺の全力を見て欲しい。
それが、俺の思いつく最大の恩返しだ。
空中にはまるで太陽のように大きく熱いものが浮かんでいた。
ファン
余力がつき、身体は脱力した。それをファンドは利用し手を下ろした。
それは真っ直ぐにバルムスの方へと向かっていった。
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