512 / 1,116
武闘大会編
495話 作られた天才
しおりを挟む「俺らの世界で言うと作られた天才だな。」
基本的には俺や徹はナチュラルな天才だ。俗に言う、才能があったといったところだろう。こういう人は基本的になんでも出来る万能型だ。
だが、居抜の場合は特化型の人間だ。一つのことに命をかけ、それだけを自分の存在価値だと思い、それ以外のことは考えない。
俺は居抜と会って話したことがあるんだ。その時に居抜は「抜刀術はしなければならない。その為だけに俺がいる。」と言っていたのを思い出した。
これは特化型の典型的な特徴だ。
そして、特化型の人の9割はそれを好きでやっている訳では無い。
俺らみたいな万能型のやつは好きなことを好きなだけやっていたら、それが評価されていた。みたいな感じがほとんどなんだ。
だが、特化型のやつらは結果だけを求める。というか、求められてくる。
「あいつの親父は抜刀術の師範代をしているそうだ。」
「だろうな。出なきゃあんな風にはならない。」
親や周りの大人によって作り出された天才。それが居抜 拓真だ。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
2,186
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる