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魔族編
417話 サリーナ
しおりを挟む書庫はここか。普通の部屋とたいして変わりがない見た目だな。
ガチャ
この本の匂い。至高の時間の始まりだ。
┄┄┄┄8時間後┄┄┄┄
いやぁ~充実充実。だいたい9割の本は読めたな。残りは絵本とかだったから時間がある時にもう一度来るとしよう。
「凄いですね。」
「?!」
いつの間に俺の横に.....。
「あ、驚かせてしまってすみません。私はこの書庫の司書をしてるサリーナと申します。」
文学少女の鏡みたいな子が俺の横に立っていた。気配が全く感じなかったから、恐らく魔界でも高い地位の人なんだろう。
「よろしくお願いします。俺は翔です。フォースに頼まれて少し魔界に滞在させてもらっているんです。」
「そうですか、あの魔王様が.....。それにしても、本を読むのが早いのですね。」
「そうですね、癖というか特技というか早く読むのに慣れちゃったんですよね。」
「2000年も司書をしていますが、そんなに早く読む方はおられませんでしたよ。」
彼女は笑いながらそう言った。
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