テンプレを無視する異世界生活

魔族編

405話 幹部との戦い⑰

まあ、あの魔法はダメ元で撃ったものだからたいした期待はしていない。


「貴様はどうやら武術を嗜んでいるようだな。魔法では到底勝てないのだから武術で勝負というのはどうだろうか？」

「ハンデとして貴様には防御魔法なしの状態で一撃くらってやろう。」

「あぁ、いいだろう。」


翔は合意し、お互い近寄った。

「では、約束通り一撃くらってやろう。」

いくらヌックを倒せる程の実力があろうと、俺の前では脆弱な人間だ。


翔は拳に力を溜めている。


「魔力は高まっているが所詮はその程度か。俺にかすり傷さえ付けられないな。」

「どうした、さったとこ.....ガハッ」


コークはぶっ倒れた。


「貴様、コークに何をした？！」

「何って一発入れさせてもらっただけだ。それが約束だったからな。」


お前らは俺を侮り過ぎたな。見えてるものが全てだと思うなよ。

俺は魔力量を誤魔化す魔道具を使ったんだよ。

お前らが見ていた魔力量の200倍の魔力は込められていた。そのおかげで俺も少したちくらみがするよ.....。