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魔族編
320話 覚えておけ
しおりを挟むアンとも別れ、俺は宿に戻った。
クグラには宿で待つように指示しといたから、早めに帰ってやらねばな。
キィーー
「ただいま。」
「..........。」
「なんだよ無視しやがって。」
「いえ、どう返せばいいのかわからなかったものですから。」
「そういう時はおかえりって言うんだよ。」
「では、おかえり。」
「それでいい。」
「翔さん、やはりこの前の指輪を返します。翔さんがいない間に使ってみたのですが、効力が普通じゃありません。国宝級の代物です。」
「前も言っただろ、それはやる。」
「ただ、一つ覚えておけ。アルーシャでは国宝級とされているその指輪以上の魔道具を大量に作る付与師がリーデルにはいる。くれぐれも変な気は起こさないことだな。」
「当たり前ですよ。ソルド陛下はアド王を尊敬していらっしゃるので、万が一にもそのようなことはありません。」
「まあ、一応覚えておきな。いつかその時がきたらを考えたら覚えておいた方がいい事だ。」
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