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魔族編
301話 サーバイン⑦
しおりを挟む友達の一人は言った。
「どこがどう狂ってるって?そうだな、言葉にすることは出来ないな。だけど、翔に二つの心臓があるって聞けばどれくらい狂っているかわかるだろ?もちろん、あいつが生まれた時は心臓は一つだったんだぜ。」
フランスの狂科学者は言った。
「彼と研究について話した時に気づいたんだ、彼は狂っていると。彼は自分自身を実験体に数々の実験をしてきたんだよ。」
「君たちはどうだ?体内に致死量の毒薬の30倍もの量の毒を自ら躊躇いもなく入れられるか?」
「効果があるかもわからない解毒薬を試すためだけに、連日このようなことを繰り返してるんだぞ!」
「毒薬の危険性も命の重さも知っている人間が躊躇いもなくこんなことをするのは狂っているとしか言えないだろ?」
「しかも、その事を嬉々として語るんだからもうどうしようもないだろう。」
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むくり
翔は立ち上がった。そして、笑いながらこう言った。
「だから言っただろ?俺は死なないんだよ。」
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