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魔族編
273話 同胞達①
しおりを挟む「クグラ、あそこに人の気配がすると思うか?」
俺は200mほど後ろのクグラに向けて話した。
俺が後ろを向いて話さなくとも、彼ぐらいの腕利きは聞き取れるんだ。
「そうですね。かなり薄くて、神経を尖らせてなければ気づきませんが、確かに気配はあります。」
どうやら、早くも同胞達に会えそうだ。
「俺が合図するまで近づかないでくれ。俺の同胞達がいるかもしれない。部外者には聞かれたくないこともあるんでね。」
「わかりました。」
俺は結界の前までやってきた。
なるほど、ここの結界は触れられないしようになっているのか。
触れないから解除もできないから..........壊すか。
"分解"
パリィン
"感覚結界"
俺は結界を破壊し、結界を張った。
これで外のヤツらにはバレないだろう。
「まあ、そう警戒するなよ。俺はお前らの仲間だよ。」
翔がそう言うと、家から一人の男と同い年位の女の子が出てきた。
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