テンプレを無視する異世界生活

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魔族編

269話 レーダと話①

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闘技大会も終わり、俺はこの国から離れる準備をしていた。


「翔殿、もう行ってしまうのか。」

「ソルド陛下にこれ以上、面倒くさい依頼を受けさせられたくないですからね。」

「はっはっはっ、それなら仕方ない。」

「では、またいつか会うと思うのでその時はゆっくり話しましょう。」


握手を交わし、俺はこの国を出た。



「待って!」

「おぉ、レーダか。どうした?」

「少しお願いしたいことがあってな。」

「翔はこの先の国に行くつもりでしょ?」

「そうだな、その予定だ。」

「じゃあ、そこにいる地球人を助けて欲しいんだ。」


レーダいわく、俺ら以外にもこの世界に飛ばされた人がいるんだそうだ。

計10人ほどの人が森で身を隠してるんだとか。

その中にも特殊能力を持つ者がいて、結界魔法が使えてそこを見えないようにしているんだそうだ。

特殊能力を狙った国が何度か襲ってくるから、こうして隠れているんだそうだ。

それを俺の力でどうにかしろってのが、レーダの願いだ。
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