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魔族編
260話 第15回闘技大会⑪
しおりを挟む「俺の5割の力で攻撃しても立ち上がれるこいつがあの程度でくたばるわけないだろ。」
リルはすぐに立ち上がった。
「あの方と比べれば蚊に刺されるよりも微力ですね。」
"一本足の構え"
リルは片足立ちをし、目を瞑った。
「舐めるのもいい加減にしろよ。」
ヘンリはまたリルの方に向かった。
バシュ
「グアッ」
何が起こったんだ。あいつからは俺に向けての攻撃は見えなかったぞ。
今のははいったな。片足で立つことにより、蹴りをより早く出す型だな。
ヘンリの死角から蹴りを高速で放つことによって、顎にジャストミートってわけか。
それにしても、よくあれを食らってヘンリは立ってられるな。
「なかなかやるじゃねぇか。」
「そちらもなかなかですね。」
「俺は翔とは全力でやりたかったんだけど、仕方ねぇな。負けたら元も子もないからな。」
"鬼人化"
おぉ、角が生えた。鬼人族だったのか。
魔力が桁違いに上がってるな。
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