テンプレを無視する異世界生活

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魔族編

258話 第15回闘技大会⑨

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「完全に治りました。それに体力も回復したみたいです。」

「さすがにやりすぎたか?」

「そうだな、他の選手も消耗してるだろうしちょっとやりすぎたな。」

「じゃあ、全員を回復させてくるな!!」


こうなったらもう聞く耳持たないだろうから、もういいや。


「そうだ、聞きたいことがあったんだ。狂化した時って意識はあるのか?」

「あるにはありますね。俯瞰で自分を見ているという感じですかね。割と他人事みたいな感じになりますね。」

「そうか。」


狂化の時はリルの意思で行動しているわけではないんだな。

それなら、思いっきりやれそうだな。


「翔、全員を回復してきた!」

「てか、そろそろリーダーの試合が始まるんじゃないか?」

「あぁ、そうだな。じゃあ、頑張れよロイ。」

「はい!」



そういって俺らはロイと別れ、VIP席に戻った。


「なあ、そのリーダーのヘンリってやつは強いのか?」

「俺も実力を目の前では見たことないが、さっきのロイよりは強いと思うぞ。」
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