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魔族編
249話 成立
しおりを挟む翔はそういって黒い玉を持った。
「あぁ、用途が分からず放って置いたのだが、何か凄いものなのか?」
「そうだな、かなり凄いものだ。だが、人間は使えないし持っていても大して意味が無いな。」
「つまり、他種族なら使えるということか?」
「そうだ。精霊族が使うものだ。」
「そうか、そんなもので良ければいいぞ。」
なんで即決したかは簡単だ。精霊族は通常の人間には見えないからだ。
だから、精霊絡みの物は人間の間では価値を出さない。
だからこそ、俺はこれに価値があると踏んでいる。
まあ、詳しいことは後々わかるさ。
「じゃあ、これで試合に出てくれるんだな?」
「ああ、いいぞ。試合に出ることを約束しよう。」
「用は済んだようだし、帰らせてもらう。」
そういって翔は王宮を去った。
「それでクグラよ。彼はどうじゃった。」
「あの方は規格外ですね。話してみて、近くで歩いてみて、接してみて改めて思いました。この人を敵に回してはいけないということを。」
「お前が認める程か.....。」
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