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魔族編
238話 組み手
しおりを挟む素手は久しぶりだな。毎日、鍛錬に励んではいるものの実戦は本当に一年ぶりだ。動いてくれよ俺の身体。
「そういえば、君の名前を聞いてなかったね。」
「私の名前はリルです。ですが、なぜ今お聞きに?」
「このテストでお前が気を失うかもしれないから今のうちに聞いたんだ。」
翔は挑発気味に言った。
それを聞いたリルは至って冷静だった。
そして、翔が瞬きをしたその瞬間
リルが翔の目の前にいた。
パシン
「甘いな。あと0.3秒早ければ当たってたかもな。」
そうは言ったものの筋はいいな。
"阿劉流 攻ノ型 「影虎」"
翔からでるプレッシャーが圧倒的に変わった。
魔力ではなく、一生物として出ているオーラがリルを襲う。
これは、集中力も含め長くは続かない型だ。
シュン
翔はリルの前から消えた。
「どこだ??」
ドギャン
リルは翔に殴られ吹っ飛んでいった。
「いいだろう。リル、お前は合格だ。」
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