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魔族編
209話 尾行
しおりを挟む「わざわざ御足労ありがとうございます。数日間この国でお世話になります。」
俺はこの国ではかなりの好待遇だ。それは、この国の王であるソルド王はリーデルの王であるアド王にたいへん世話になったそうだ。
そのアド王が手厚くもてなすようにでも言ったのだろう。王がわざわざ王宮の入口で待つほどだ..........。
俺はそんなつもりもないんだけどな。
「ルノーフ、俺に護衛はいらないから。」
「わかりました。」
俺はとりあえずソルド王に挨拶をした後、すぐ街に行くことにした。
「ルノーフどうする?尾行した方がいい?」
「いや、絶対にするな。あの人だけは怒らせてはいけない。それにお前の存在には恐らく気づいてるだろう。」
「ありがとう。私もまだ死にたくないからね。それに確実に気づいているよ。あの人の探知範囲は広すぎる。」
どうやらこの国に入る偉い人には尾行するらしい。「聴音」のおかげでお前らの声は筒抜けだよ。
でも、愚か者ではないな。天秤のかけ方をよく知っている。
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