テンプレを無視する異世界生活

改革編

187話 手合わせ④

「でも、なぜ指輪が5つもあるのですか？」

「それは「魔力効率」とか防御魔法が付与されているからだ。もし追い詰められた俺がとっさに禁術を撃ったりしたら君たち2人は死んじゃうだろ？それを防ぐためのものさ。」

「なるほど。確かに少なくとも今の私は勇者様に一撃も当てることが出来なさそうですので、有難くそのハンデお受けします。」

「ギダもそれでいいか？」

ギダは無言で頷いた。


「じゃあ、今度こそ始めますか。」

「では、スタート。」

スタートの合図とともに2人は森の中に入っていった。俺はスタートの合図の2分後に動くというハンデもつけた。

「偽森」を作ったのはリンのためだな。後衛の弓使いは狙撃スポットがあるのと無いのとじゃ戦力が違いすぎる。

俺も万全の彼らと戦いたいからね。


「とこんな感じで剣にもたくさんの種類があるんだ。自分自身を鍛えるのもいいが戦士にとって武器は身体の一部だ、自分に合った物を見つけてくれ。」

「はい！」

待っている間少し授業をしておいた。

「ちょうど2分が経ったな。じゃ、行くかな。」