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改革編
170話 治癒魔法
しおりを挟む"殺菌"
"治癒力強化"
症状は肺炎と似ているな。だが、ちょっと違う。魔素の濃度の高さによるものだと思われる。外部魔力への抗体がなかったから、外部魔力が身体の内側で暴走しているんだな。
「苦しくない.....。苦しくないよ。」
殺菌が効いてよかった。
それと、この人は少年らのお母さんだ。
「母さん!本当に大丈夫なのか?」
「ああ、大丈夫だよ。」
「兄さんやったよ!!」
「そうだな!」
少年らはたいそう喜んでいた。
「うちの息子が大変申し訳ありませんでした。」
「いや、大丈夫ですよ。みんな、あなたのことを心配してのことなので、責めないでやってください。」
「本当にすみませんでした!!」
「大丈夫だ。だが、お前らはそれでもいいのか?俺に借りを作ったままで心残りはないと胸を張れるか?」
「するよ。なんでもするよ。奴隷商に売るなりしろよ。だが、それは俺だけにしろ。」
つり目の男の子がそういった。
「お前を売ったところでたかが知れてる。だから、俺の言うこと聞いてくれないか?」
翔はよからぬ笑みを浮かべた。
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