テンプレを無視する異世界生活

リーデル編

64話 ちょっと寄り道③

これは、俺が剣に付与した魔法陣だ。


いや、これは陣ではないな。


古代文字は魔法陣がいらないんだ。


剣に直接、魔力で古代文字を書くだけで魔法陣の役目をしてくれる。



だが古代文字は、書いた時に使用した魔力と同じ波長の魔力にしか反応しない。



だから、今はこの世界ではあまり使われていない。



しかしこれにも利点はある。金庫などには使えるだろ？


自分以外開けられない。これ程に安心感がある貯金箱はないでしょ。



これは俺にとっては夢のようなものなのだ。起動される心配がないため、高火力の魔法も付与できる。



それにこの世界には古代文字を解読したやつはいない。


書いてある能力を知られずに済むということだ。



まさにこれは俺のために作られた文字と言っても過言ではない。


この文字を作った人には感謝だな。


最初はとても苦戦したが、慣れれば魔方陣を書くより楽だ。




さて、そんな雑談をしていたら敵さんがお集まりのようだ.....