64 / 1,116
リーデル編
53話 念願の図書館②
しおりを挟む翔は周りを見渡した。
『美味しい魔物図鑑』
『猿でもわかる闇魔法』
『R-18 エルフとオークの〇〇〇』
おい!ここは神聖な図書館だぞ。最後の本は消し炭に変えてやろうか!!
そう思いながらも、翔はある場所で足を止めた。
禁書コーナーだ。
ここには第3勲章以上の権威があるもの以外は入れない。真の選ばれし者のみが入ることを許された場所だ。
とりあえず、ここに数時間籠ることにした。
┄┄┄┄7時間後┄┄┄┄
「すみません、もう少しで閉館しますよ?」
司書さんが俺に話しかけた。
「あぁ、すみません。もう8時でしたか。本を片付けたら出ていきますね。」
「大丈夫です。私共がやっておきますので。」
「あなたのような可愛らしい女性が運となると、日が昇ってしまいますよ。」
そう言って翔は本を指さした。
そこには、約800冊の本があった。
「まさか、これを全部読んだんですか?」
驚きながら司書さんは俺に聞いた。
「そんなわけないですよ!!!」
「そうですよね。」
司書さんはホッとした。
「10冊ほどはまだ読めてませんからね。」
そういった時の司書さんは、まるでロックスネークの石化を食らったかのように固まっていた。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
2,186
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる