テンプレを無視する異世界生活

リーデル編

52話 念願の図書館①

やっと、この日が来た。


翔は図書館に向かった。



うわぁ、間近で見るとやっぱりでかいな。


高さは10m程の立派な建物だ。


ここの図書館には結界が張ってあり、今の俺が本気を出して壊せるか壊せないかギリギリのとても強い結界だ。


でも、それ以上に厄介なのはこの結界に付与されている魔力吸収魔法だ。


大賢者か大魔導師が数人力を合わせて作ったのだろう。


まず、人間で壊せるものは伝説の勇者のパーティ以外は考えられない。

人間ならな.....



この結界がある限り、この図書館には入ることも出来ない。


だが、先日もらったこの第2勲章！！


これが、この結界との魔力の波長があっているためこれさえ持っていれば、入れるってわけ。


だから、この図書館には受付員はいない。


実に効率的な素敵なシステムだ。


ん、この魔力は。



まさか、この結界を作った大賢者様にこんなすぐ会えるなんて思ってもいなかったな。


司書の1人に大賢者が混ざっていた。


この結界の維持のためと、本が大好きなようだな。


今度、話してみたいものだ。


それはそうと、この本の匂い。


これだけでご飯3杯はいけるな.....