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リーデル編
49話 王の思惑
しおりを挟むとりあえず、授与式は終わった。
この後は、王室に行き話がしたいと言われた。
聞きたいことはこっちも沢山あるんでね。望むところではある。
バタン
翔は何も言わず扉を開けた。
「おぉ、勇者様が来たようだ」
からかい混じりに王はそう言った。
「聞きたいことはわかりますよね?」
俺は王を問い詰めた。
10分ほど話した。
「なるほど。」
この国の特殊技術で「無称号巻」というものがあるそうだ。
これは、その人の性格、魔力などを感じ取りその人にあった称号を授けるという、とても効率的な称号巻だそうだ。
確かに、魔術師が「剣豪」とかの称号をもらったんじゃ意味無いからな。
王は俺をこの国の勇者の再来と祭り上げ、俺を社畜のように働かせるわけではなかったらしい。
だが、称号から俺の性格などを探って来ようとしてたんだろうな。そういう所は抜かりがないな。
一旦、あそこにいた人には箝口令を敷いててもらった。
そうしなければ、勇者の再来とか言われて面倒事になるのは目に見えている。
だけど、ダンとリィーンさんには知られてしまったな。
リィーンさんは分かるけど、なんでダンも貴族なんだよ..........
そう思いながらも宿に帰るのであった。
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