テンプレを無視する異世界生活

リーデル編

42話 直々の依頼⑧

そこからはほんの一瞬だった。



たった5秒。


光槍が寸分たがわず、アンデッドワイバーンの核を破壊した。


残りはスケルトンだ。


これは俺の度胸が試される。


どれだけ、スケルトンを引き付けられるか。ここが勝敗の分け目だ。



翔は目を瞑った



ドンドン



スケルトンの足音だけが聞こえる。



ドンドン



音が大きくなる。



シュン



スケルトンが剣を振り下ろした。



翔は剣を避けた。



というよりは、剣が翔を避けるように見えた。



これは阿劉流の技の1つ。




"残躱"




相手に剣筋を誘導して、振り下ろす瞬間に共に避ける技だ。



俺が師匠から盗んだ初めての技だ。




トン


翔は4mほどの高さまで飛んだ。



「今度こそ終わりだ」



そう言って翔は手を上にあげた。



ドーーン




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「もうやだ。これで白金貨1枚は割に合わないよ。」


地面に仰向けになりながら翔は笑いながら言った。