テンプレを無視する異世界生活

リーデル編

41話 直々の依頼⑦

スケルトンの行動パターンは基本的に2種類である。


歩く、攻撃する


この2つだ。


これだけ聞くと簡単なように聞こえるけど、数がいると話は別だ。


だが、俺はこれでも大天才だ。不可能と言われたことだって何個もできると証明してきた。


俺は1度覚えたことは忘れない。0.5秒で奴らの配置は覚えた。


奴らは等速で動くから計算がしやすい。


残りの問題はアンデッドワイバーンだ。


やつらは10匹いる。


俺は安心した。


「1匹1本で倒せば解決だろ。」


答えは意外にも単純なのだ。



190匹のスケルトンを光槍40本で倒せばいいのだから。


「さぁ、ラストバトル始めようか！！」


「キャァァァ」


1匹のアンデッドワイバーンがこちらに襲いに来た。


今の翔は冴えていた。


身体はバキバキ、魔力も残り少し、なのに動きはいつもよりキレていた。


アンデッドワイバーンの骨をくぐり抜け、光槍が核を貫いた。


これは操作魔法の「光線」を使っているわけではない。


単純に翔の光槍のスピードとアンデッドワイバーンのスピードを計算し、ちょうど核と交わるタイミングで撃っただけである。





「まとめて、かかってこい。」