テンプレを無視する異世界生活

本編

9話 大天才の本領発揮①

これからが大天才の本領発揮だ。


スキルというのはいわば技である。


魔力を注ぐ→魔法陣が起動する→現象が起こる


の過程を身体に定着させ、かつ魔力の流す量や流れを最適化させ無意識に発動させることをスキルという。


魔力の少ない俺は魔法陣をスキルなしで起動したままにすることは不可能である。


ということで、魔力を出し続けながら総魔力量を増やし、スキルも覚えられるこの例の作戦に出たわけである。




さて、ここからは身体強化の魔法陣を出して新たな魔法を作るだけだ。


ちなみに身体強化は強いて言葉にするなら無属性である。


6属性になる前段階の魔法が無属性である。全ての魔法の土台といったところだ。


例えば、斬撃スキルは魔力を物に付与し斬れ味をあげる無属性魔法である。


これを風属性に組みかえると風を斬撃にして遠くまで飛ばす「風撃斬」になる。



だが、この世界の人はスキルと魔法の繋がりを知らない。スキルから魔法が作られることを知らない。


スキルは要は簡易魔法なのである。



誰もが知らないことを探し答えを見つける。日本にいた頃にも同じようなことをしていた。


それが最高に楽しかった。