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IF世界
出逢の時
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それは、曇天の日の事だった。
とある街を一望出来る摩天楼―その街のシンボルでもある巨大な電波塔―の、その頂。
普段人の立ち入らないその場所に、1人の青年が佇んでいた。
吹き付ける風に白衣の様な白のコートを靡かせ、街を見下ろしている。
撥ねた短い白髪に、微かにモヤのような部分が見受けられる幽鬼の様な青白い肌、背中の斜線で消されたロゴ以外汚れも染みもない白いコート。
全身が白を基調としている中で唯一色のある異なる色の双眸が愉悦に歪む。
「始めようか」
青年の開幕を告げる声が静かに虚空へと融け。
その口元がニタリと引き攣り。
そして街は何の脈絡も無く凍てついた。
パキン-
と、小さな音が響き、地獄が始まった。
青年を中心に街の全域が急激に冷えていく、突如降って湧いた冷気は大気中の水分を奪い、建物や車に氷となって纏わり付く。
外に出ていた人々は不可解な変化に思わず足を止めて困惑し、次の瞬間には音も無く氷結した。
外を歩く人が霜の降りた死体と化し、空を飛ぶ鳥が落ちて紅い華を咲かせる。
何一つ動くものが無くなろうと凍結は止まらない。尚も下がり続ける気温は終に大気の形すら変え始め、液体化した酸素や窒素が熱を奪う。
減少した分を補うべく風となって流れ込む空気すらも片っ端から凍りつき、重なる氷の圧力に耐えかねたガラスが割れ、鉄がひしゃげ始めた。
僅か数秒で極寒の地獄へと様変わりした街を眺め、災厄を起こした張本人である青年は嗤う。
狂った様な青年の哄笑は遅れて街中に鳴り響いたサイレンに掻き消され、腹を抱えて笑い転げる青年に影が差した。
「クフフ、クハハハ…漸くお出ましかい防衛軍。こォんな辺鄙な鉄塔までご苦労ご苦労」
青年の前方に、数十機の武装ヘリが機銃を向けて滞空していた。
防衛軍。『大戦期』の波乱の中で在り方を変えた、かつての国連軍や各国の軍に代わる存在。
大きく姿を変えた今の社会においては殆ど傭兵のような立ち位置であるとはいえ、歴とした政府の味方。
あァそう言えば。
此処には如何にも狙われそうな研究所が有ったな、と。
その存在を一笑した青年は、思い出した様に独り言ちる。
「まァいいか。どうせオレには関係ないことだしなァ」
個人が相対するにはかなり無理のある戦力を前に、青年は何がおかしいのかクツクツと嗤う。
「クククッ…滑稽。実に滑稽だよ」
堪えきれずに肩を震わせながら、不意に青年が正面のヘリを指さす。指を2本揃えてツイ、とプロペラをなぞった。
轟音。
青年が指さしたヘリは、初めから取れていたかのようにプロペラがズレ、巨大な旋盤と化した鋼鉄の羽に突き刺され爆ぜた。
爆炎と共に落下していく残骸を後目に、青年が腕を組んで大きく広げる。
同時に残る数十のヘリが機銃を一斉に掃射した。
「頑張りたまえよ?無駄だと思うけどねェ!」
青年の後方、電波塔に灯る航空障害灯の赤い光がレーザービームの様に放射状に拡散され、幾つものヘリを切り裂き爆音による演奏を奏でる。
青年の高らかな声を皮切りに、蹂躙が始まった。
▷▶︎▷
「応答しろ!ベクター1!何があった!」
同時刻、街の中枢を担う中心部の地下。
この街の防衛軍の拠点である司令室にて、モニターに映る惨状に司令官は歯噛みした。
ダン!と力任せに台を叩き、怒声を上げる。
『こちらベクター3!司令部へ報告!ベクター1が撃墜されました!敵襲で--』
「クソっ!ベクター3も堕とされただと!」
「ベクター1、3だけではありません!多数が短時間に撃墜されています!」
「どうなっているんだ!!!!?」
街を襲った異変。
その発生源と思しき電波塔へと部隊を派遣した。向かわせた中の1機が人影を確認したと同時に、無線からは爆音が聴こえ、モニターに表示されていた自軍の反応が消えた。撃墜されたと見て間違いないだろう。
無線に向かって怒鳴る司令官へ、オペレーターが被害状況を報告する。交戦開始から僅か数分で向かわせた武装ヘリ50機からなる部隊は半壊。半数を越える30機が既に堕とされていた。
『報告!敵を確認!数は1人!全身真っ白の--』
「1人だと!?馬鹿な!こっちは武装ヘリだぞ!?」
「ガンマ4より敵の映像を確認!映します!」
肝心の敵に関する報告も全て聞く前に撃墜され、聞き取れた内容も俄には信じ難い。司令官が困惑する中、漸く正体を掴んだ味方からの通信映像が入る。
モニターに映し出されたのは、電波塔の支柱の上に立つ白衣の男の姿。
映像が若干乱れている為細部までは確認出来ないが、白髪である事、白い上着を羽織っている事が確認できる。
報告の通り、本当にたった1人で部隊と対面しているその男に、司令室は戦慄した。
映像には味方による銃撃が行われているにも関わらず、弾が不自然に逸れていく不可解な場面も映っていた。
「ま、まさかやつは……」
現実離れしたその光景を目の当たりにした司令官が、先程までとは打って変わって震えた声で呟く。
オペレーター達は顔を恐怖で青ざめさせた司令官の姿に首を傾げるが、尋常ではないその様子に敵が強大である事を半ば察していた。
「嘘だ……何故、何故奴がここにいる!」
『司令官!指示を!』
「撤退しろ!これ以上そいつと交戦するな!」
「なりません!敵は1人なんですよ!?叩くべきです!」
悲鳴を上げるように叫びながら撤退を指示する司令官。突然の撤退命令にオペレーターも、無線で通信している兵士も驚愕した。
オペレーターはすぐさま徹底抗戦の意を唱えたが、司令官は震えながらも反論を捩じ伏せる。
「馬鹿が!奴は人間じゃない!」
「じゃあなんだと言うんです!」
「白ずくめの服装に白い髪、不自然なまでに当たらない攻撃……奴だ、間違いない。奴は、奴は『夢理民』だ!」
ブツブツと掠れた声で呟く司令官。目は開き切り無線機を掴む手も震えている。
恐怖に戦きながらも司令官が敵の正体を告げ、司令室は凍りついた様に静まり返った。
『夢理民』。
その名は、この世界で最も敵対してはならないものを示す言葉。
通常兵器は愚か、彼の『大戦期』の戦略兵器すらも跳ね除けた記録のある正真正銘の怪物。
世界にたった13体。されどその力は単独でも世界全てを敵に回せる理不尽の体現。
災害と同レベルで語られる存在を敵に回した事実に誰もが口を噤む。中には絶望の余り失神した者もいた。
しかし運の悪いことに、その夢理民は。
「……特A級指名手配犯『フラスコ』」
これまでに幾つもの街を、国を塵に還してきた危険人物だった。
「そんな……」
モニターの中では蹂躙が続いている。50機向かわせたヘリは7機まで数を減らしていた。
映像の中では突然1機のヘリがありえない速度で横に移動し味方に激突、墜落するなど一方的な惨劇が繰り広げられていた。
『防衛軍の司令官ですか?』
圧倒的な力の差に項垂れる中、無線から少女の声が聞こえてくる。
謎の存在の登場に、司令室が再び静まり返る。
「あ、ああ、こちらは司令室だ」
『今すぐ残りの部隊を撤退させてください。任務外ですが、敵は私が引き受けます』
「な、なんだと!?正気か君!相手は夢理民だぞ!?」
『知っています。問題ありません。あなた方は住人の避難をお願いします』
聞こえる声はとても夢理民と戦えるような存在に思えない少女のもの。
司令官は敵を引き受けると宣う無線の相手にそのことを伝えるが、肝心の相手は臆した様子もなく淡々と依頼を寄越した。
「君は……何者なんだ?」
『……私は絵優奈』
余りにも堂々としたその声に、司令官は震えるままに誰何する。声の少女は、静かに自らの名を告げる。
『CinderellaPoliceの、構成員です』
▷▶︎▷
弾き飛ばされてビルへ突っ込んだヘリの残骸。
偶然生きていた無線を通じて防衛軍にコンタクトを取っていた少女、絵優奈は無線を切ると少し遠くで離れていく数機のヘリを見て息を吐く。
「本来任務とは関係ないですけど、仕方ないですね……」
絵優奈は紅い槍『幽玄ノ心』を実体化させるとクルクルと回し、電波塔へ向かって背の翼を羽ばたかせた。
とある街を一望出来る摩天楼―その街のシンボルでもある巨大な電波塔―の、その頂。
普段人の立ち入らないその場所に、1人の青年が佇んでいた。
吹き付ける風に白衣の様な白のコートを靡かせ、街を見下ろしている。
撥ねた短い白髪に、微かにモヤのような部分が見受けられる幽鬼の様な青白い肌、背中の斜線で消されたロゴ以外汚れも染みもない白いコート。
全身が白を基調としている中で唯一色のある異なる色の双眸が愉悦に歪む。
「始めようか」
青年の開幕を告げる声が静かに虚空へと融け。
その口元がニタリと引き攣り。
そして街は何の脈絡も無く凍てついた。
パキン-
と、小さな音が響き、地獄が始まった。
青年を中心に街の全域が急激に冷えていく、突如降って湧いた冷気は大気中の水分を奪い、建物や車に氷となって纏わり付く。
外に出ていた人々は不可解な変化に思わず足を止めて困惑し、次の瞬間には音も無く氷結した。
外を歩く人が霜の降りた死体と化し、空を飛ぶ鳥が落ちて紅い華を咲かせる。
何一つ動くものが無くなろうと凍結は止まらない。尚も下がり続ける気温は終に大気の形すら変え始め、液体化した酸素や窒素が熱を奪う。
減少した分を補うべく風となって流れ込む空気すらも片っ端から凍りつき、重なる氷の圧力に耐えかねたガラスが割れ、鉄がひしゃげ始めた。
僅か数秒で極寒の地獄へと様変わりした街を眺め、災厄を起こした張本人である青年は嗤う。
狂った様な青年の哄笑は遅れて街中に鳴り響いたサイレンに掻き消され、腹を抱えて笑い転げる青年に影が差した。
「クフフ、クハハハ…漸くお出ましかい防衛軍。こォんな辺鄙な鉄塔までご苦労ご苦労」
青年の前方に、数十機の武装ヘリが機銃を向けて滞空していた。
防衛軍。『大戦期』の波乱の中で在り方を変えた、かつての国連軍や各国の軍に代わる存在。
大きく姿を変えた今の社会においては殆ど傭兵のような立ち位置であるとはいえ、歴とした政府の味方。
あァそう言えば。
此処には如何にも狙われそうな研究所が有ったな、と。
その存在を一笑した青年は、思い出した様に独り言ちる。
「まァいいか。どうせオレには関係ないことだしなァ」
個人が相対するにはかなり無理のある戦力を前に、青年は何がおかしいのかクツクツと嗤う。
「クククッ…滑稽。実に滑稽だよ」
堪えきれずに肩を震わせながら、不意に青年が正面のヘリを指さす。指を2本揃えてツイ、とプロペラをなぞった。
轟音。
青年が指さしたヘリは、初めから取れていたかのようにプロペラがズレ、巨大な旋盤と化した鋼鉄の羽に突き刺され爆ぜた。
爆炎と共に落下していく残骸を後目に、青年が腕を組んで大きく広げる。
同時に残る数十のヘリが機銃を一斉に掃射した。
「頑張りたまえよ?無駄だと思うけどねェ!」
青年の後方、電波塔に灯る航空障害灯の赤い光がレーザービームの様に放射状に拡散され、幾つものヘリを切り裂き爆音による演奏を奏でる。
青年の高らかな声を皮切りに、蹂躙が始まった。
▷▶︎▷
「応答しろ!ベクター1!何があった!」
同時刻、街の中枢を担う中心部の地下。
この街の防衛軍の拠点である司令室にて、モニターに映る惨状に司令官は歯噛みした。
ダン!と力任せに台を叩き、怒声を上げる。
『こちらベクター3!司令部へ報告!ベクター1が撃墜されました!敵襲で--』
「クソっ!ベクター3も堕とされただと!」
「ベクター1、3だけではありません!多数が短時間に撃墜されています!」
「どうなっているんだ!!!!?」
街を襲った異変。
その発生源と思しき電波塔へと部隊を派遣した。向かわせた中の1機が人影を確認したと同時に、無線からは爆音が聴こえ、モニターに表示されていた自軍の反応が消えた。撃墜されたと見て間違いないだろう。
無線に向かって怒鳴る司令官へ、オペレーターが被害状況を報告する。交戦開始から僅か数分で向かわせた武装ヘリ50機からなる部隊は半壊。半数を越える30機が既に堕とされていた。
『報告!敵を確認!数は1人!全身真っ白の--』
「1人だと!?馬鹿な!こっちは武装ヘリだぞ!?」
「ガンマ4より敵の映像を確認!映します!」
肝心の敵に関する報告も全て聞く前に撃墜され、聞き取れた内容も俄には信じ難い。司令官が困惑する中、漸く正体を掴んだ味方からの通信映像が入る。
モニターに映し出されたのは、電波塔の支柱の上に立つ白衣の男の姿。
映像が若干乱れている為細部までは確認出来ないが、白髪である事、白い上着を羽織っている事が確認できる。
報告の通り、本当にたった1人で部隊と対面しているその男に、司令室は戦慄した。
映像には味方による銃撃が行われているにも関わらず、弾が不自然に逸れていく不可解な場面も映っていた。
「ま、まさかやつは……」
現実離れしたその光景を目の当たりにした司令官が、先程までとは打って変わって震えた声で呟く。
オペレーター達は顔を恐怖で青ざめさせた司令官の姿に首を傾げるが、尋常ではないその様子に敵が強大である事を半ば察していた。
「嘘だ……何故、何故奴がここにいる!」
『司令官!指示を!』
「撤退しろ!これ以上そいつと交戦するな!」
「なりません!敵は1人なんですよ!?叩くべきです!」
悲鳴を上げるように叫びながら撤退を指示する司令官。突然の撤退命令にオペレーターも、無線で通信している兵士も驚愕した。
オペレーターはすぐさま徹底抗戦の意を唱えたが、司令官は震えながらも反論を捩じ伏せる。
「馬鹿が!奴は人間じゃない!」
「じゃあなんだと言うんです!」
「白ずくめの服装に白い髪、不自然なまでに当たらない攻撃……奴だ、間違いない。奴は、奴は『夢理民』だ!」
ブツブツと掠れた声で呟く司令官。目は開き切り無線機を掴む手も震えている。
恐怖に戦きながらも司令官が敵の正体を告げ、司令室は凍りついた様に静まり返った。
『夢理民』。
その名は、この世界で最も敵対してはならないものを示す言葉。
通常兵器は愚か、彼の『大戦期』の戦略兵器すらも跳ね除けた記録のある正真正銘の怪物。
世界にたった13体。されどその力は単独でも世界全てを敵に回せる理不尽の体現。
災害と同レベルで語られる存在を敵に回した事実に誰もが口を噤む。中には絶望の余り失神した者もいた。
しかし運の悪いことに、その夢理民は。
「……特A級指名手配犯『フラスコ』」
これまでに幾つもの街を、国を塵に還してきた危険人物だった。
「そんな……」
モニターの中では蹂躙が続いている。50機向かわせたヘリは7機まで数を減らしていた。
映像の中では突然1機のヘリがありえない速度で横に移動し味方に激突、墜落するなど一方的な惨劇が繰り広げられていた。
『防衛軍の司令官ですか?』
圧倒的な力の差に項垂れる中、無線から少女の声が聞こえてくる。
謎の存在の登場に、司令室が再び静まり返る。
「あ、ああ、こちらは司令室だ」
『今すぐ残りの部隊を撤退させてください。任務外ですが、敵は私が引き受けます』
「な、なんだと!?正気か君!相手は夢理民だぞ!?」
『知っています。問題ありません。あなた方は住人の避難をお願いします』
聞こえる声はとても夢理民と戦えるような存在に思えない少女のもの。
司令官は敵を引き受けると宣う無線の相手にそのことを伝えるが、肝心の相手は臆した様子もなく淡々と依頼を寄越した。
「君は……何者なんだ?」
『……私は絵優奈』
余りにも堂々としたその声に、司令官は震えるままに誰何する。声の少女は、静かに自らの名を告げる。
『CinderellaPoliceの、構成員です』
▷▶︎▷
弾き飛ばされてビルへ突っ込んだヘリの残骸。
偶然生きていた無線を通じて防衛軍にコンタクトを取っていた少女、絵優奈は無線を切ると少し遠くで離れていく数機のヘリを見て息を吐く。
「本来任務とは関係ないですけど、仕方ないですね……」
絵優奈は紅い槍『幽玄ノ心』を実体化させるとクルクルと回し、電波塔へ向かって背の翼を羽ばたかせた。
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