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最終章 ~夢からの脱出~
#22.諸悪の根源
しおりを挟む確かに感じた【何らかの気配】を確認する為に廊下に出た
誰かいるのか?
既に再起動は発動し12,3分後にスリープ状態に
なるだけなので研究室を離れ探索を始めた
私は廊下を歩きながら《那由他》の返答を思い返していた…
現在の状況が夢なのか?現実なのか?今の私には理解不可能って
たかが2択の回答なのに何故理解が出来ないと思うのか?
【夢】だと言われれば目覚めるまで待つし
【現実】だと分かればそれなりの対応が出来る
2択しか回答が無いのだ…理解以前に受け入れるしかない…
それとも他に理解出来ない理由があるって事なんだろうか?
しかも何故【予知夢】を見せたか?の理由が謎過ぎる…
私が何者なのか自分と向き合えば理由が分かるって…
私は私だ…何者でもない
考えるだけで頭がおかしくなりそうな自問自答の中
廊下の向こう側からコチラに向って歩いて来る人影があった
『誰ですか?警備員さん?』
絶対に聞こえてるだろう距離なのに返事が無い…今思えば
そもそもが変だったのだ…
この施設は24時間体制で常に研究員や警備員が常駐していた
地震とは言え無人になる事などあり得ない…
この施設の耐震強度は相当なもの下手な避難場所より安全なのだ…
私は物凄く嫌な予感がしたので足を止めた
すると向こうの人影も足を止めた…
嫌な予感を再確認する為に2歩後ずさりをした…
すると人影は4歩向ってきた…
ハァ……私は溜め息をつく
えっと…【何者ですか?】が正解だっけか?
私の立てた法則の仮説、まるで無視じゃん…
アレから寝てないんだけど…当然夢も見てないし…
仮説だと現在は【不確かな現実】のハズなんたけどなぁ…
てか、《那由他》の言う通りこの状況じゃ確かに理解できないわ…
現実だと思っててもアイツが目の前にいる時点で夢の可能性も出て来る
夢なら襲われて終り…
現実なら本当に死んで終り…
どっちにしろコレでハッキリする!私は人影に向って歩き始めた
『何者ですか!?岸根さん!』
私が向って行くのだから当然、岸根も向って来る
故に私達の距離は縮まる
暗くて見えないが恐らく薄気味悪い口元をニヤつかせてるに違いない
人影が目前に迫ってきた時、私は再認識してこう思った…
【やっぱりな…】
見た事も無い…いやもう見慣れたナイフを振り上げ
岸根が私に襲い掛かってきた…
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