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~淫らなゲームは終わらない・11=少年調教/4日目・B段階=~*
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男は、バスタオルを纏った興奮しきった笠井を抱き抱えたまま廊下を進む。
廊下は何の音もなく、男の靴音と笠井の呼吸音が響くだけだ。しかし、笠井の胸の鼓動は激しく打ち鳴らし、その鼓動が男に聞こえてしまうのではないかと心配する程に脈は早く動いていた。
ここまで激しく興奮し、男に言われるがまま抱き抱えられるままに野島の元に運ばれてはいるが、笠井も馬鹿ではない。
自身の異様な興奮状態から、何度も盛られたことはなんとなく察しがついていた。しかし今更盛られたことを悔いても仕方がない。この熱い躯体を持て余している自身に腹は立つものの、この後起こり得るだろうことを予測しなければならないが、暴走してイカレた性欲がその思考回路さえも阻んでいた。
それよりも、いつもいる筈の警備の男がいない。自分を抱き抱えている男しかこの廊下にいないのはこの男の行動が急に起きたものではなく、計算されて野島が命じたことであるのは明らかだった。
間もなく男は野島がいる部屋の前に辿りつき、手が塞がっている為か笠井の体制を少し変えてノックをし返事を待つ。
少しの間があって笠井を抱き抱えて手が塞がっている男の代わりに野島がドアを開けた。
「……ようこそ」
野島はニヤリと片方の口角を上げ微笑むと、すぐに部屋の奥に二人を通した。
そこには大きなベッドが用意され、ご丁寧に上から堅牢な鎖付きの手錠が垂れている。
イヤな予感はすぐに的中し、笠井は男に膝立ちの状態で両腕を頭上で手錠に繋がれ、ベッド中心に置かれた。もちろんバスタオルは剥ぎ取られ、中心を締め上げるベルトのみを纏う格好が曝け出されている状態だ。
笠井の中心は反り勃ち、小刻みに打ち震えている。
男は笠井を丁寧に繋ぐと、部屋の隅でこの乱れた空間を見据えながら控え立った。
しかし、このような状態でも笠井は気丈に言葉で立ち向かう。
「ふふ……っ、野島さん……貴方はこんなことをしてでも私が欲しいのですね……?何を飲ませたのかは存じませんが……」
潤んだ瞳を携えながら笠井は野島に問う。
「……あぁ、そうだ……こんなことをしてもね……。君が飲んだのは君が作った薬だ……とてもよく効くようだね……」
野島はわざと言葉を借りつつ笠井の問いに微笑みを携えながら答え、笠井の横に場所を移し、躯体を優しく且ついやらしい手つきでつつ、と撫でながら言う。
「……ぁっ、ん……」
躯体を撫でられるとピクン、と笠井が反応し、甘い声が洩れた。
「今回はね、私も調教に交ざりたいのだよ……、今回の少年はとても私好みなんだ」
「……調教が終わってから……ご堪能された方……が、……愉しいのではないです……か?」
野島に撫でられる箇所が熱くなりながら、笠井は平常心を装いつつ返していく。
「いや、気が変わったんだ。あの少年は私も愉しみながら調教したくなってね……」
「では……、私が調教するのはここで……終わりにしては……」
野島と笠井のやり取りが続いていたが、野島は笠井の言葉をここで遮った。
「それでは困るんだよ笠井……調教は最後まできちんとしてもらう」
「……何故、私が……この先に、必要なのですか……?」
笠井が呼吸を抑えながら小首をかしげると、頭上にある鎖がジャラリと音を立てる。
野島は笠井の中心にそっと触れながら答えを返す。
「ココが勃ってくれない少年はいらないからね・・」
「……ぁ……、っ……」
笠井は媚薬の効き過ぎた躯体をくねらせると、一瞬脚を閉じた状態では倒れそうになり、脚を開いてしっかりと状態を真っ直ぐにする他なかった。頭上の鎖たちはジャラジャラと音を立て、倒れそうになる笠井を引き留め戻す。
鎖に繋がれた淡い色の肌に鎖が映え、その色香に野島は反応し、笠井を抱き竦めて耳や首筋に舌を這わせた。野島にいきなり抱き竦められ、笠井は動揺を隠せない表情をする。しかし、すぐに乳首を愛撫してやると信じられない程に中心を反応させ、軽く握ってやると弱く腰が動いてしまう。
「……調教の途中なのに我慢できない悪い子は、ココの中のお片付けが必要かな?」
野島はわざと意地悪してくつくつと笑いながら鈴口を嬲りながら笠井に問いかける。
笠井は少し気を張った調子で口を開いた。
「……んぁ……っ……、今日……は、大丈夫ですので……また、こん……どに……」
言い終わらないうちに野島は笠井を強く抱き締め、力なく抵抗する笠井を制し、手際よくギュっと中心を握ってやる。
「……ッ! ……やめて、くださ……い……」
笠井は何度か口で抵抗したが、陰茎という言葉では既に似つかわしくない前の膨らみは肉茎と化していた。笠井が動く度に頭上で鎖が軋んだ音を奏でる。
笠井の肉茎は野島の手の中で脈を打ち・・待っていたかのようにビクビクと反応する。先端からはとめどもなく蜜が溢れ始め、糸を引きながら滴り落ちるほどだ。
野島はかけていた眼鏡を少し邪魔そうに外すと、平均より大きい硬くなった笠井の肉茎を口に含み、その蜜を舐め摂るように優しく、ざらついた舌で愛撫を開始する。
「あっ……、あっぁあ……っ……」
笠井は少し抵抗しているが、口からは正反対に野島の舌の動きに合わせ小さな喘ぎ声が漏れた。その抵抗は、野島にとっては弱弱しく頭を振っているようにしか感じない程度にしかならない。その後、笠井は観念した様子で抵抗することも止め、野島の愛撫を受け入れた。若い肉茎はより一層怒張し、蜜を零した。
「……んぁ……あ…………っ、……ぁあ……っ……」
イきそうになってはベルトに阻まれる限界が何度も笠井を襲う。
「……こんなベルトを着けて……、……調教中にお前は何を考えている……?」
野島は、抵抗がなくなった笠井に深く舌を絡めた口付けをしながら聞いた。
「…………」
笠井は今回の少年に自分を投影しすぎていたことを思いだし、答えられなかった。少年が初めて野島に挿入されるとき、どんな顔をしどんな悦声をあげるのか興味があることなど言える筈もない。
黙ってしまった笠井に、野島はまた軽く口付け、部屋の隅にいる男に傍に来るよう命じた。男はすぐ傍にきて片膝を落とし、ベッド脇で野島に聞く。
「……お呼びでしょうか」
「ローションが必要だ。前立腺を刺激するのを手伝ってくれ。私は蜜を愉しみたい」
野島は臆すことなく、悪びれる様子も恥ずかしがる様子もなく男に命じた。
「承知致しました」
男も男で慣れている様子で、部屋の隅に置かれている棚からローションを手に戻る。
「失礼致します」
男はそう言ってベッドに片膝をつき、笠井の背後に周った。
野島が笠井の肉茎を口で嬲り、後孔に男のローションでぬめった太い指が挿入されると、笠井は悦声を黙ることが出来ず仰け反った。
「んぁ……っ、や……っ……」
男の指は出し挿れを繰り返しながら少し指を曲げたり伸ばしたりを繰り返し、最初に挿入された指は1本であったがすぐに2本になり、的確に前立腺を刺激した。
「……ぁあ……っ……、ん……っは……ぁあ……っ」
男の指が後孔をまさぐると、野島の舌が這いまわる肉茎の先端からは透明な蜜がもっと溢れた。
野島にとって、笠井の蜜はどんな高級ワインにも敵う事がないほどの逸物であった。恋い焦がれたやっと見つけた少年の肉茎を咥え、野島は最高の幸せを感じながら蜜を舐め摂りゴクリとそれを飲み干してゆく。
ベルトに絞められた肉茎は射精できずに多くの蜜を流し続け、まるでそれは苦しさから出る涙のようでもあった。男が前立腺を刺激する度に躯体全体がわななく。
「……ぁあ……っ、……ん……ぁ……っ……!」
あれだけ牽制して警戒していた筈であったのに、こんなにも快感に弱くなってしまった自身を恨みながら、笠井は何故かこの快感に安堵も得ていた。
幼い頃に得た感覚。
大人に躯体を弄ばれる感覚。
それは笠井の脳裏に焼き付いて離れず、こうして野島のような中年男性に触れられると待ち続けた何かを期待してしまう自身がいた。
笠井の声が甘く蕩けるようになってくると、ふと野島が肉茎から口を離し問う。
「そういえば……、少年の拡張はだいぶ進んでいるのか?」
笠井は一瞬ハッと我に返り答えた。
「……は、はい……」
「……そうか、……もう、味見は可能かね?」
野島は笠井を自由にできる状態になっているのにも関わらず、少年の様子を聞く。
笠井は野島の問いに少々困惑しながらも答えた。
「……い、……今はまだ……挿入による勃起にまで、……は……至っておりませ……ん……」
男の指がこうやりとりしている間にも前立腺を刺激し、笠井は答えるのがやっとだった。
「……止めろ」
野島が男に声をかけると、男はその太い指をズルリと笠井から引き抜いた。
「……ぁ……っ」
急に引き抜かれ、口淫もやめられ、笠井はガクリと項垂れる。
「私にいい考えがある。……笠井、君にも参加してもらうよ」
急に野島は立ち上がると、少し崩れた衣服を整え始めた。そのまま男に命じ、笠井の手錠を外すように指示する。
手錠が外れると、笠井は息が上がり声も絶え絶えになり、やっとの事で片手を付きながら野島に聞いた。
「……一体……何を……」
「言ってしまったらサプライズにならないだろう?」
野島はニヤニヤとまた片側の口角を上げ、眼を一層細めて微笑んだ。
笠井はその表情に一瞬ゾクリとしたが、もうこの状態では完全な笠井の負けであることは誰が見ても明らかで、従うしかもう道が残されていないこともその眼が示していた。
いつもの気丈な笠井は媚薬のせいで勢いを失くし、全身が上気して朱に染まり、途中でやめられた事もあり欲求で中心は収まる気配はなく硬くなるばかりだ。
逆に、野島は少年を「味見」と言った……ならば、笠井の目前で野島は少年に挿入を試みるのではないのかと想像し、更に脳内が性欲に支配されてゆく。笠井が待ち侘びた、自身が調教した少年が初めて野島を受け入れ、どんな声で喘ぐのかも実際に聞くことができるかもしれない・・そう期待して胸が馳せる。
「Cに移行する。あの子をここへ」
野島が男に告げる。
その言葉を聞き、Cという意味も考えられなくなった笠井の心臓がドクン、と跳ね上がった。
野島の薄い唇が笠井の様子にニヤリと笑う。
逆調教はまだ、終わらない。
廊下は何の音もなく、男の靴音と笠井の呼吸音が響くだけだ。しかし、笠井の胸の鼓動は激しく打ち鳴らし、その鼓動が男に聞こえてしまうのではないかと心配する程に脈は早く動いていた。
ここまで激しく興奮し、男に言われるがまま抱き抱えられるままに野島の元に運ばれてはいるが、笠井も馬鹿ではない。
自身の異様な興奮状態から、何度も盛られたことはなんとなく察しがついていた。しかし今更盛られたことを悔いても仕方がない。この熱い躯体を持て余している自身に腹は立つものの、この後起こり得るだろうことを予測しなければならないが、暴走してイカレた性欲がその思考回路さえも阻んでいた。
それよりも、いつもいる筈の警備の男がいない。自分を抱き抱えている男しかこの廊下にいないのはこの男の行動が急に起きたものではなく、計算されて野島が命じたことであるのは明らかだった。
間もなく男は野島がいる部屋の前に辿りつき、手が塞がっている為か笠井の体制を少し変えてノックをし返事を待つ。
少しの間があって笠井を抱き抱えて手が塞がっている男の代わりに野島がドアを開けた。
「……ようこそ」
野島はニヤリと片方の口角を上げ微笑むと、すぐに部屋の奥に二人を通した。
そこには大きなベッドが用意され、ご丁寧に上から堅牢な鎖付きの手錠が垂れている。
イヤな予感はすぐに的中し、笠井は男に膝立ちの状態で両腕を頭上で手錠に繋がれ、ベッド中心に置かれた。もちろんバスタオルは剥ぎ取られ、中心を締め上げるベルトのみを纏う格好が曝け出されている状態だ。
笠井の中心は反り勃ち、小刻みに打ち震えている。
男は笠井を丁寧に繋ぐと、部屋の隅でこの乱れた空間を見据えながら控え立った。
しかし、このような状態でも笠井は気丈に言葉で立ち向かう。
「ふふ……っ、野島さん……貴方はこんなことをしてでも私が欲しいのですね……?何を飲ませたのかは存じませんが……」
潤んだ瞳を携えながら笠井は野島に問う。
「……あぁ、そうだ……こんなことをしてもね……。君が飲んだのは君が作った薬だ……とてもよく効くようだね……」
野島はわざと言葉を借りつつ笠井の問いに微笑みを携えながら答え、笠井の横に場所を移し、躯体を優しく且ついやらしい手つきでつつ、と撫でながら言う。
「……ぁっ、ん……」
躯体を撫でられるとピクン、と笠井が反応し、甘い声が洩れた。
「今回はね、私も調教に交ざりたいのだよ……、今回の少年はとても私好みなんだ」
「……調教が終わってから……ご堪能された方……が、……愉しいのではないです……か?」
野島に撫でられる箇所が熱くなりながら、笠井は平常心を装いつつ返していく。
「いや、気が変わったんだ。あの少年は私も愉しみながら調教したくなってね……」
「では……、私が調教するのはここで……終わりにしては……」
野島と笠井のやり取りが続いていたが、野島は笠井の言葉をここで遮った。
「それでは困るんだよ笠井……調教は最後まできちんとしてもらう」
「……何故、私が……この先に、必要なのですか……?」
笠井が呼吸を抑えながら小首をかしげると、頭上にある鎖がジャラリと音を立てる。
野島は笠井の中心にそっと触れながら答えを返す。
「ココが勃ってくれない少年はいらないからね・・」
「……ぁ……、っ……」
笠井は媚薬の効き過ぎた躯体をくねらせると、一瞬脚を閉じた状態では倒れそうになり、脚を開いてしっかりと状態を真っ直ぐにする他なかった。頭上の鎖たちはジャラジャラと音を立て、倒れそうになる笠井を引き留め戻す。
鎖に繋がれた淡い色の肌に鎖が映え、その色香に野島は反応し、笠井を抱き竦めて耳や首筋に舌を這わせた。野島にいきなり抱き竦められ、笠井は動揺を隠せない表情をする。しかし、すぐに乳首を愛撫してやると信じられない程に中心を反応させ、軽く握ってやると弱く腰が動いてしまう。
「……調教の途中なのに我慢できない悪い子は、ココの中のお片付けが必要かな?」
野島はわざと意地悪してくつくつと笑いながら鈴口を嬲りながら笠井に問いかける。
笠井は少し気を張った調子で口を開いた。
「……んぁ……っ……、今日……は、大丈夫ですので……また、こん……どに……」
言い終わらないうちに野島は笠井を強く抱き締め、力なく抵抗する笠井を制し、手際よくギュっと中心を握ってやる。
「……ッ! ……やめて、くださ……い……」
笠井は何度か口で抵抗したが、陰茎という言葉では既に似つかわしくない前の膨らみは肉茎と化していた。笠井が動く度に頭上で鎖が軋んだ音を奏でる。
笠井の肉茎は野島の手の中で脈を打ち・・待っていたかのようにビクビクと反応する。先端からはとめどもなく蜜が溢れ始め、糸を引きながら滴り落ちるほどだ。
野島はかけていた眼鏡を少し邪魔そうに外すと、平均より大きい硬くなった笠井の肉茎を口に含み、その蜜を舐め摂るように優しく、ざらついた舌で愛撫を開始する。
「あっ……、あっぁあ……っ……」
笠井は少し抵抗しているが、口からは正反対に野島の舌の動きに合わせ小さな喘ぎ声が漏れた。その抵抗は、野島にとっては弱弱しく頭を振っているようにしか感じない程度にしかならない。その後、笠井は観念した様子で抵抗することも止め、野島の愛撫を受け入れた。若い肉茎はより一層怒張し、蜜を零した。
「……んぁ……あ…………っ、……ぁあ……っ……」
イきそうになってはベルトに阻まれる限界が何度も笠井を襲う。
「……こんなベルトを着けて……、……調教中にお前は何を考えている……?」
野島は、抵抗がなくなった笠井に深く舌を絡めた口付けをしながら聞いた。
「…………」
笠井は今回の少年に自分を投影しすぎていたことを思いだし、答えられなかった。少年が初めて野島に挿入されるとき、どんな顔をしどんな悦声をあげるのか興味があることなど言える筈もない。
黙ってしまった笠井に、野島はまた軽く口付け、部屋の隅にいる男に傍に来るよう命じた。男はすぐ傍にきて片膝を落とし、ベッド脇で野島に聞く。
「……お呼びでしょうか」
「ローションが必要だ。前立腺を刺激するのを手伝ってくれ。私は蜜を愉しみたい」
野島は臆すことなく、悪びれる様子も恥ずかしがる様子もなく男に命じた。
「承知致しました」
男も男で慣れている様子で、部屋の隅に置かれている棚からローションを手に戻る。
「失礼致します」
男はそう言ってベッドに片膝をつき、笠井の背後に周った。
野島が笠井の肉茎を口で嬲り、後孔に男のローションでぬめった太い指が挿入されると、笠井は悦声を黙ることが出来ず仰け反った。
「んぁ……っ、や……っ……」
男の指は出し挿れを繰り返しながら少し指を曲げたり伸ばしたりを繰り返し、最初に挿入された指は1本であったがすぐに2本になり、的確に前立腺を刺激した。
「……ぁあ……っ……、ん……っは……ぁあ……っ」
男の指が後孔をまさぐると、野島の舌が這いまわる肉茎の先端からは透明な蜜がもっと溢れた。
野島にとって、笠井の蜜はどんな高級ワインにも敵う事がないほどの逸物であった。恋い焦がれたやっと見つけた少年の肉茎を咥え、野島は最高の幸せを感じながら蜜を舐め摂りゴクリとそれを飲み干してゆく。
ベルトに絞められた肉茎は射精できずに多くの蜜を流し続け、まるでそれは苦しさから出る涙のようでもあった。男が前立腺を刺激する度に躯体全体がわななく。
「……ぁあ……っ、……ん……ぁ……っ……!」
あれだけ牽制して警戒していた筈であったのに、こんなにも快感に弱くなってしまった自身を恨みながら、笠井は何故かこの快感に安堵も得ていた。
幼い頃に得た感覚。
大人に躯体を弄ばれる感覚。
それは笠井の脳裏に焼き付いて離れず、こうして野島のような中年男性に触れられると待ち続けた何かを期待してしまう自身がいた。
笠井の声が甘く蕩けるようになってくると、ふと野島が肉茎から口を離し問う。
「そういえば……、少年の拡張はだいぶ進んでいるのか?」
笠井は一瞬ハッと我に返り答えた。
「……は、はい……」
「……そうか、……もう、味見は可能かね?」
野島は笠井を自由にできる状態になっているのにも関わらず、少年の様子を聞く。
笠井は野島の問いに少々困惑しながらも答えた。
「……い、……今はまだ……挿入による勃起にまで、……は……至っておりませ……ん……」
男の指がこうやりとりしている間にも前立腺を刺激し、笠井は答えるのがやっとだった。
「……止めろ」
野島が男に声をかけると、男はその太い指をズルリと笠井から引き抜いた。
「……ぁ……っ」
急に引き抜かれ、口淫もやめられ、笠井はガクリと項垂れる。
「私にいい考えがある。……笠井、君にも参加してもらうよ」
急に野島は立ち上がると、少し崩れた衣服を整え始めた。そのまま男に命じ、笠井の手錠を外すように指示する。
手錠が外れると、笠井は息が上がり声も絶え絶えになり、やっとの事で片手を付きながら野島に聞いた。
「……一体……何を……」
「言ってしまったらサプライズにならないだろう?」
野島はニヤニヤとまた片側の口角を上げ、眼を一層細めて微笑んだ。
笠井はその表情に一瞬ゾクリとしたが、もうこの状態では完全な笠井の負けであることは誰が見ても明らかで、従うしかもう道が残されていないこともその眼が示していた。
いつもの気丈な笠井は媚薬のせいで勢いを失くし、全身が上気して朱に染まり、途中でやめられた事もあり欲求で中心は収まる気配はなく硬くなるばかりだ。
逆に、野島は少年を「味見」と言った……ならば、笠井の目前で野島は少年に挿入を試みるのではないのかと想像し、更に脳内が性欲に支配されてゆく。笠井が待ち侘びた、自身が調教した少年が初めて野島を受け入れ、どんな声で喘ぐのかも実際に聞くことができるかもしれない・・そう期待して胸が馳せる。
「Cに移行する。あの子をここへ」
野島が男に告げる。
その言葉を聞き、Cという意味も考えられなくなった笠井の心臓がドクン、と跳ね上がった。
野島の薄い唇が笠井の様子にニヤリと笑う。
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