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~番外編~ 野島の部下と少年、野島と笠井、それぞれの夜・前編**
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野島と笠井が抱き合って愛を囁く時間が訪れ、人払いをされた野島の部下は、部屋に戻された少年のいる部屋に向かっていた。
笠井に挿入したことで媚薬が躯体に付着し、言い知れぬ熱い欲望を男は抱いていた。そのまま挿入をしていたかったが、野島にそんなことを言える筈もなく、当て馬にされたことから少年を犯そうと考えたのだ。
電子錠を外してドアを開けると、調教室からは少年の弱々しい悲痛な懇願が聞こえている。
「だ……誰か……、たすけ、てぇ……」
この懇願は、二つの意味をはらんでいるだろう。
拘束を解いて欲しいのと、イかせてほしい……この二つだ。
そのどちらも叶えてやることは可能だが、この部屋から出すわけにはいかない。そんなことをしてしまったら、即刻クビになってしまうだろうことは明らかだ。まだ少年は完全には堕ちていない。媚薬が切れ、自由になればここを即座に逃げ出すであろう。
それならば今、媚薬が効いているうちに少年に対し、ここにいれば金にも困らず気持ちいいことを毎日してくれる場所だと覚え込ませればいい。そんなに簡単ではないのは分かってはいたが、試してみたい衝動と溢れ出る性的欲求が、この男……田中裕也を動かした。
*
――田中は、野島に仕えて15年ほどになる。
当初は野島のお抱え運転手として雇われたが、5年ほどが経つ頃、野島の持つビルのひとつにセキュリティガードとして昇進した。そのビルは、多くの本社が集まるような巨大ビルや美しい景観を持つものとは違い、裏路地にひっそりと建っている少しだけ小綺麗なものだった。
しかもその仕事は、田中の予想を大きく裏切り、ビルを警護するただのガードマンとは全く違うものであった。
野島は頻繁に少年を連れ込んでは、廊下まで響く悦声を挙げさせていた。その声から察するに、毎日のように抱いているようであった。田中はそういった趣味はなかったが、余りにも気持ち良さそうな声を挙げる少年たちが、野島とどう戯れているのかがだんだん気になってきていた。
田中は特にこれといって浮いた話があるわけでなく、独り者でもあったため、夜間警護を任されても支障はないという生活を送っている。
そんな日々を送っているとき、昼夜を問わず行われる野島と少年の戯れに、野島は唐突に田中を誘った。
野島は白く細い少年を廊下に出し、田中に押し付け声をかけた。
「一度試してみればいい……」
くつくつと笑いながら、野島はその少年が着ていた白く薄いローブを脱がせると、廊下の壁に手を付き白い尻を突き出すような格好をさせた。
「わ……私は、結構ですので……」
一旦はそう言ったものの、今までの興味もあり……結局この日、初めて田中は少年に挿入して抱いた。いきなりでもと挿入を促す野島に従い、孔に大きく勃起した岐立を圧し当てると、ヌルリとそれが簡単に入ってゆく。
「……あっ、ぁああん……っ」
少年の声は艶やかで、痛んでいる気配は微塵もなく、背を反らせ挿入を喜んでいるようにしか思えない。そのまま力を込めて腰を進めて奥まで到達すると、更に少年は全身を震わせながら、強請った。
「んあ……っ、お、おく……気持ちいい……、もっと……」
それであればと田中がピストンを重ねると、少年の声は更に艶めき、廊下に響き渡る。
「あっ、ぁあっ、……ああっ、……あっ、ぁあっ……あっ、あっ」
その時間はめくるめく佳いもので、日頃浮いた話がなかった田中は、野島に言われるがままに何度も何度も挿入を愉しんだ。それからというもの……野島はこれを良しとして、田中に少年を抱くよう命じては、それを視覚的に愉しむという遊びを始めて行ったのだった。
*
田中はドアロックを確認してから、足音を隠さずに少年のいる部屋に向かう。
少年がいる部屋はタイル貼り床の手術室のような部屋だ。調教椅子に座らされ、裸で脚を大きく広げたまま、媚薬の効果で大きく勃起しているのが見て取れる。そして、小さくはあるが……、ぷっくりと硬くなっている胸の双丘も、赤く充血して淫靡に田中を誘っていた。
田中は野島に命令されながら少年を犯すうちに、すっかり少年の魅力に目覚めてしまった。引き締まった細長い四肢、若く白い肌、そこに映えるピンク色の乳首、その躯体に不釣り合いな程に充血して硬く勃起している陰茎……。
少年の後孔は、明らかに女性とは違って全体を締め付ける。その締め付けに目覚めてしまった田中は、今夜はゆっくりこの子で愉しむつもりでいる。
田中が部屋に入ると、少年は大きく声を出した。
「あ……あの……、助けてくださ、い……」
少年は目隠しをしており、頭の後ろで手も拘束されているため、田中に触れることは不可能だった。脚も器具で固定され、開ききった太腿の間から硬くなった陰茎が勃起し、プラグが食い込む尿道からは透明な涙を糸を引きながら零している。
「お、お願い……です……イかせて、ください……」
歩を進め少年の側に寄ると、少し震えるような先ほどよりも小さな声で、少年は言葉を紡ごうとする。
「……えと、あの…………」
「私はね……、さっきの人じゃないが、君に快楽を与えに来た人だよ……」
ふふっと笑いながら田中がそう返すと、明らかに少年の頬にぱっと紅が差した。やっと射精せると捉えたのか、身を捩って少年は強請る声を発し、陰茎がピクピクと動いている。
硬く張り詰めた陰茎は、充血して紫に近いピンク色に染まり、今か今かと触れられるのを待っているようだった。
田中が調教椅子の脇にふと目を留めると、そこにはまだたっぷりと入っている媚薬入りの瓶が忘れ去られたように置いてあった。これは、と田中は手に取ってその蓋を外し、トロトロした液体を少年の乳首と陰茎につつ、と垂らす。
少年は液体の感覚に戸惑い、ビクッと一瞬動いたが、もうそれがどんな液体なのかは察しているようだった。
そのまま田中は胸の双丘に手を伸ばして、おもむろに乳首をキツめに揉みし抱く。
「……っ、ぁあ……ッ」
少年は身を反らせ、悶えるように動いているが、おそらくは快感で脳内まで打ち震えているだろう。乳首は硬くなり、更に勃起した陰茎がヒクついている。
キツめに揉めば揉むほどに、液体は熱を放ち、肌に吸収されていっているようだった。
「あッ、や……ッ、そこ……ッ!」
ビクビクと身を反らせ、少年は何度も悦声を口から零し、乳首からもたらされる刺激に身を捩る。田中もその様子に煽られ、性欲がピークに達し、とうとう大きくなった太い性器を少年の後孔に充て、ぐっと力を込める。
「ぁああああッ……!! あぁッ、ぁああッ!!」
グチュリと後孔に差し込んでみると、田中はもう止まることはできなかった。叫びのようにも聞こえる少年の悦声を耳にしつつ、パチュッ、パチュッという水音を響かせ肌をぶつからせた。
「んぁあッ、やッ、ぁああ……ッ、あ、あ、あッ……!!」
少年に挿入しつつも、ピンクに染まった陰茎にも手を伸ばし、そっと握るだけでビクンッと少年は仰け反る。
「だめ……っ、そ、こ……ッ!!」
尿道に差し込まれたプラグは取らず、わざと奥まで挿入る角度で突き上げると、少年の目隠しが涙で濡れてきていた。泣くほどに感じているのは言うまでもなく、もう既に快感と射精できないのがツラいだけしか感覚は残っていないであろうことは歴然だった。
田中も今までにないほどに興奮していた。媚薬をまた少年の陰茎にドロドロと垂らし、ヌルヌルになった陰茎を根元から先端に向けて、絞るようにキツく扱き上げてゆく。
「あああああ……ッ、ぁあッ、あッ、ぁああッ、ぁあッ!!」
貫かれ、扱き上げられ、いよいよもって少年の声は艶を纏っている。今まで、田中にはここまでの悦声を聞ける子を相手にしたことはなかった。その喘ぐ声は田中の耳を刺激し、脳髄に響き渡るほどに素晴らしい悦声だった。その声を聞くと、余計に田中は興奮を煽られ、射精したくはなったが、紙切れ1枚ほどの理性でなんとか納めていた。
今射精してしまったら、このあとが愉しめなくなると踏んだ田中は、腰の動きを止めると少年の耳元で囁いた。
「私は調教師ではないからね……、私の好きなように君を抱かせてもらうよ……」
その途端、少年は身震いか身体を強張らせた。
しかし、田中はその様子に満足したのか目を細め、体制を整えると少年の陰茎にそっと口づけた。先端の蜜を美味しそうに舐めすくい、そのままいきなり激しく口淫する。その瞬間、ビリビリとした電流のようなものが少年の全身に走り、何度目か分からないドライを迎えた。
「……っ!! ぁああああッ……!! あああああ……ッ、んあぁッ!!」
ビクビクと躯体を痙攣させ、少年は苦しそう且つ、快感で仰け反っている。
媚薬を舐め取れば、田中の血流にも媚薬が吸収されてゆくのは百も承知だったが、そのまま媚薬で濡れた口で少年の唇を奪い、口内を好きなようにまさぐると、少年は歓喜としか思えない声を漏らした。
「ん……ッ、んう……ッ、んん…………っ!! ぷはっ、……んあ……っ……」
田中は真っ赤に染まる頬が愛おしくなり、キスの雨を降らせると、またもや腰を大きくグラインドさせ最奥までピストンさせる。
「やっ、……や、……んっ、あっ、あっ、ぁあっ、あ、あ、あ、あぁっ!!」
「気持ちいいか?」
「も、……もう、……だ、だした……い……っ」
少年が懇願するも空しく、田中は後孔で陰茎の全てを締め付けられる興奮に興じていた。そのまま、田中はまた媚薬を手に取ると、自身の陰茎を一旦引き抜き、瓶を横にして少年の後孔に突き入れ、少年の腰を浮かせて媚薬がトロトロと入ってゆくのを愉しんでいた。
*
その頃、愛を誓い合った野島と笠井は、こっそりこの様子をカメラ越しに見ていた。
「邦彦、どうだね……こんな愉しみ方は……」
笠井はモニター前に立たされ、野島はその背後から一糸纏わぬ笠井の身体を弄りつつ、視覚と聴覚も合わせて野島は笠井を再度興奮させている。背後から覆い被さった野島の手が胸元を滑り、笠井の両乳首を捉え、コリコリと揉みし抱く。
「こんなにハッキリ見え……、聞こえ、ていた……、んですね……」
「そうだ……私はずっと我慢していた邦彦をしっかりと見届けていたよ」
「野島さ……んは、悪趣味、です……」
「はっはっはっ、どうとでも言うといい……。 さ、邦彦、立ち上がってごらん……」
「はい……」
野島は笠井を立ち上がらせるとまたもや陰茎にギチリとベルトをし、モニターが置いてある机に手を付かせ、尻を突き出すよう命じた。
「さぁ、もっと尻を高く……」
「は、はい……」
「あの少年と同じように、気持ちよくしてやろう……」
そう言うと、野島は何の躊躇いもなく、背後から笠井の肉茎に手をやり、ゆっくりと扱く。
「ん……っ……」
田中と少年、野島と笠井の淫靡な夜は、まだ始まったばかりだ……。
~つづく~
笠井に挿入したことで媚薬が躯体に付着し、言い知れぬ熱い欲望を男は抱いていた。そのまま挿入をしていたかったが、野島にそんなことを言える筈もなく、当て馬にされたことから少年を犯そうと考えたのだ。
電子錠を外してドアを開けると、調教室からは少年の弱々しい悲痛な懇願が聞こえている。
「だ……誰か……、たすけ、てぇ……」
この懇願は、二つの意味をはらんでいるだろう。
拘束を解いて欲しいのと、イかせてほしい……この二つだ。
そのどちらも叶えてやることは可能だが、この部屋から出すわけにはいかない。そんなことをしてしまったら、即刻クビになってしまうだろうことは明らかだ。まだ少年は完全には堕ちていない。媚薬が切れ、自由になればここを即座に逃げ出すであろう。
それならば今、媚薬が効いているうちに少年に対し、ここにいれば金にも困らず気持ちいいことを毎日してくれる場所だと覚え込ませればいい。そんなに簡単ではないのは分かってはいたが、試してみたい衝動と溢れ出る性的欲求が、この男……田中裕也を動かした。
*
――田中は、野島に仕えて15年ほどになる。
当初は野島のお抱え運転手として雇われたが、5年ほどが経つ頃、野島の持つビルのひとつにセキュリティガードとして昇進した。そのビルは、多くの本社が集まるような巨大ビルや美しい景観を持つものとは違い、裏路地にひっそりと建っている少しだけ小綺麗なものだった。
しかもその仕事は、田中の予想を大きく裏切り、ビルを警護するただのガードマンとは全く違うものであった。
野島は頻繁に少年を連れ込んでは、廊下まで響く悦声を挙げさせていた。その声から察するに、毎日のように抱いているようであった。田中はそういった趣味はなかったが、余りにも気持ち良さそうな声を挙げる少年たちが、野島とどう戯れているのかがだんだん気になってきていた。
田中は特にこれといって浮いた話があるわけでなく、独り者でもあったため、夜間警護を任されても支障はないという生活を送っている。
そんな日々を送っているとき、昼夜を問わず行われる野島と少年の戯れに、野島は唐突に田中を誘った。
野島は白く細い少年を廊下に出し、田中に押し付け声をかけた。
「一度試してみればいい……」
くつくつと笑いながら、野島はその少年が着ていた白く薄いローブを脱がせると、廊下の壁に手を付き白い尻を突き出すような格好をさせた。
「わ……私は、結構ですので……」
一旦はそう言ったものの、今までの興味もあり……結局この日、初めて田中は少年に挿入して抱いた。いきなりでもと挿入を促す野島に従い、孔に大きく勃起した岐立を圧し当てると、ヌルリとそれが簡単に入ってゆく。
「……あっ、ぁああん……っ」
少年の声は艶やかで、痛んでいる気配は微塵もなく、背を反らせ挿入を喜んでいるようにしか思えない。そのまま力を込めて腰を進めて奥まで到達すると、更に少年は全身を震わせながら、強請った。
「んあ……っ、お、おく……気持ちいい……、もっと……」
それであればと田中がピストンを重ねると、少年の声は更に艶めき、廊下に響き渡る。
「あっ、ぁあっ、……ああっ、……あっ、ぁあっ……あっ、あっ」
その時間はめくるめく佳いもので、日頃浮いた話がなかった田中は、野島に言われるがままに何度も何度も挿入を愉しんだ。それからというもの……野島はこれを良しとして、田中に少年を抱くよう命じては、それを視覚的に愉しむという遊びを始めて行ったのだった。
*
田中はドアロックを確認してから、足音を隠さずに少年のいる部屋に向かう。
少年がいる部屋はタイル貼り床の手術室のような部屋だ。調教椅子に座らされ、裸で脚を大きく広げたまま、媚薬の効果で大きく勃起しているのが見て取れる。そして、小さくはあるが……、ぷっくりと硬くなっている胸の双丘も、赤く充血して淫靡に田中を誘っていた。
田中は野島に命令されながら少年を犯すうちに、すっかり少年の魅力に目覚めてしまった。引き締まった細長い四肢、若く白い肌、そこに映えるピンク色の乳首、その躯体に不釣り合いな程に充血して硬く勃起している陰茎……。
少年の後孔は、明らかに女性とは違って全体を締め付ける。その締め付けに目覚めてしまった田中は、今夜はゆっくりこの子で愉しむつもりでいる。
田中が部屋に入ると、少年は大きく声を出した。
「あ……あの……、助けてくださ、い……」
少年は目隠しをしており、頭の後ろで手も拘束されているため、田中に触れることは不可能だった。脚も器具で固定され、開ききった太腿の間から硬くなった陰茎が勃起し、プラグが食い込む尿道からは透明な涙を糸を引きながら零している。
「お、お願い……です……イかせて、ください……」
歩を進め少年の側に寄ると、少し震えるような先ほどよりも小さな声で、少年は言葉を紡ごうとする。
「……えと、あの…………」
「私はね……、さっきの人じゃないが、君に快楽を与えに来た人だよ……」
ふふっと笑いながら田中がそう返すと、明らかに少年の頬にぱっと紅が差した。やっと射精せると捉えたのか、身を捩って少年は強請る声を発し、陰茎がピクピクと動いている。
硬く張り詰めた陰茎は、充血して紫に近いピンク色に染まり、今か今かと触れられるのを待っているようだった。
田中が調教椅子の脇にふと目を留めると、そこにはまだたっぷりと入っている媚薬入りの瓶が忘れ去られたように置いてあった。これは、と田中は手に取ってその蓋を外し、トロトロした液体を少年の乳首と陰茎につつ、と垂らす。
少年は液体の感覚に戸惑い、ビクッと一瞬動いたが、もうそれがどんな液体なのかは察しているようだった。
そのまま田中は胸の双丘に手を伸ばして、おもむろに乳首をキツめに揉みし抱く。
「……っ、ぁあ……ッ」
少年は身を反らせ、悶えるように動いているが、おそらくは快感で脳内まで打ち震えているだろう。乳首は硬くなり、更に勃起した陰茎がヒクついている。
キツめに揉めば揉むほどに、液体は熱を放ち、肌に吸収されていっているようだった。
「あッ、や……ッ、そこ……ッ!」
ビクビクと身を反らせ、少年は何度も悦声を口から零し、乳首からもたらされる刺激に身を捩る。田中もその様子に煽られ、性欲がピークに達し、とうとう大きくなった太い性器を少年の後孔に充て、ぐっと力を込める。
「ぁああああッ……!! あぁッ、ぁああッ!!」
グチュリと後孔に差し込んでみると、田中はもう止まることはできなかった。叫びのようにも聞こえる少年の悦声を耳にしつつ、パチュッ、パチュッという水音を響かせ肌をぶつからせた。
「んぁあッ、やッ、ぁああ……ッ、あ、あ、あッ……!!」
少年に挿入しつつも、ピンクに染まった陰茎にも手を伸ばし、そっと握るだけでビクンッと少年は仰け反る。
「だめ……っ、そ、こ……ッ!!」
尿道に差し込まれたプラグは取らず、わざと奥まで挿入る角度で突き上げると、少年の目隠しが涙で濡れてきていた。泣くほどに感じているのは言うまでもなく、もう既に快感と射精できないのがツラいだけしか感覚は残っていないであろうことは歴然だった。
田中も今までにないほどに興奮していた。媚薬をまた少年の陰茎にドロドロと垂らし、ヌルヌルになった陰茎を根元から先端に向けて、絞るようにキツく扱き上げてゆく。
「あああああ……ッ、ぁあッ、あッ、ぁああッ、ぁあッ!!」
貫かれ、扱き上げられ、いよいよもって少年の声は艶を纏っている。今まで、田中にはここまでの悦声を聞ける子を相手にしたことはなかった。その喘ぐ声は田中の耳を刺激し、脳髄に響き渡るほどに素晴らしい悦声だった。その声を聞くと、余計に田中は興奮を煽られ、射精したくはなったが、紙切れ1枚ほどの理性でなんとか納めていた。
今射精してしまったら、このあとが愉しめなくなると踏んだ田中は、腰の動きを止めると少年の耳元で囁いた。
「私は調教師ではないからね……、私の好きなように君を抱かせてもらうよ……」
その途端、少年は身震いか身体を強張らせた。
しかし、田中はその様子に満足したのか目を細め、体制を整えると少年の陰茎にそっと口づけた。先端の蜜を美味しそうに舐めすくい、そのままいきなり激しく口淫する。その瞬間、ビリビリとした電流のようなものが少年の全身に走り、何度目か分からないドライを迎えた。
「……っ!! ぁああああッ……!! あああああ……ッ、んあぁッ!!」
ビクビクと躯体を痙攣させ、少年は苦しそう且つ、快感で仰け反っている。
媚薬を舐め取れば、田中の血流にも媚薬が吸収されてゆくのは百も承知だったが、そのまま媚薬で濡れた口で少年の唇を奪い、口内を好きなようにまさぐると、少年は歓喜としか思えない声を漏らした。
「ん……ッ、んう……ッ、んん…………っ!! ぷはっ、……んあ……っ……」
田中は真っ赤に染まる頬が愛おしくなり、キスの雨を降らせると、またもや腰を大きくグラインドさせ最奥までピストンさせる。
「やっ、……や、……んっ、あっ、あっ、ぁあっ、あ、あ、あ、あぁっ!!」
「気持ちいいか?」
「も、……もう、……だ、だした……い……っ」
少年が懇願するも空しく、田中は後孔で陰茎の全てを締め付けられる興奮に興じていた。そのまま、田中はまた媚薬を手に取ると、自身の陰茎を一旦引き抜き、瓶を横にして少年の後孔に突き入れ、少年の腰を浮かせて媚薬がトロトロと入ってゆくのを愉しんでいた。
*
その頃、愛を誓い合った野島と笠井は、こっそりこの様子をカメラ越しに見ていた。
「邦彦、どうだね……こんな愉しみ方は……」
笠井はモニター前に立たされ、野島はその背後から一糸纏わぬ笠井の身体を弄りつつ、視覚と聴覚も合わせて野島は笠井を再度興奮させている。背後から覆い被さった野島の手が胸元を滑り、笠井の両乳首を捉え、コリコリと揉みし抱く。
「こんなにハッキリ見え……、聞こえ、ていた……、んですね……」
「そうだ……私はずっと我慢していた邦彦をしっかりと見届けていたよ」
「野島さ……んは、悪趣味、です……」
「はっはっはっ、どうとでも言うといい……。 さ、邦彦、立ち上がってごらん……」
「はい……」
野島は笠井を立ち上がらせるとまたもや陰茎にギチリとベルトをし、モニターが置いてある机に手を付かせ、尻を突き出すよう命じた。
「さぁ、もっと尻を高く……」
「は、はい……」
「あの少年と同じように、気持ちよくしてやろう……」
そう言うと、野島は何の躊躇いもなく、背後から笠井の肉茎に手をやり、ゆっくりと扱く。
「ん……っ……」
田中と少年、野島と笠井の淫靡な夜は、まだ始まったばかりだ……。
~つづく~
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