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開発される躯体~颯太の場合~後編<完結>
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―――それからというもの・・岩本は会社で颯太を毎日突き上げた。
最初は難波と共に愉しむ夜だけの行為だったが次第にエスカレートし、岩本がしたいと思った時に呼びつけるようになっていた。
少しの空き時間に会議室などで挿入されることもあったが、とある日・・午前中の会議が終わった岩本は颯太を昼休憩に外の公園に呼びつけ、トイレの個室に連れ込んだ。
「だめ…です…こんなとこ…ろ…で…」
颯太は岩本に乳首を愛撫されながら少し抵抗する小声を洩らした。
岩本は背後から颯太の尖った胸の先端を両手の中指と親指でキュッと摘み上げ、人差し指で爪で少しひっかくように愛撫を重ねる。
「んぅ…っ…」
「ふふ…だめだと言いながらココは歓んでいるじゃないか…」
岩本は指先でくるくると円を描くように爪をひっかけながら、2つの先端に刺激を与える。颯太はたちまちゾクゾクとした快感が胸から脇腹を伝って走り、中心を熱く震わせ、熱を帯びた中心はすぐに肉茎の形をズボンに浮かび上がらせた。
「難波さんが開発したとはいえ、本当に颯太は敏感過ぎるよねぇ…」
岩本はそう言って舌なめずりすると、颯太のベルトを勢いよく外し下着もずり下げ、颯太の中心から滴り落ちる透明な先走りを指ですくって後孔に塗りつけると、自身を少し乱暴なほどに颯太の後孔に押し挿れた。
「…あ…っ…ぁああ……ッ」
颯太は足元がガクガクと崩れ落ちそうになりながら、かろうじて岩本から腰をホールドされた状態で深く何度も突き上げられていく。ゆっくりと愉しんでいる時間はお互いないのが分かり切っている為か、二人はすぐに絶頂に向けて息を切らせながら求め合った。
「…ぁあ…っ……んぁ…っ…あ、あ、あ…あ、あッ…」
ぱちゅっぱちゅっという音を立てながら、素早く規則的なその動きにすぐに颯太は仰け反り、同時に岩本も登り詰め互いに果てた。
颯太は、昼は岩本の熱くて大きな硬い欲に貫かれ、夜は部長に見られながら・・と、1日のうちに2回以上されることが多くなり、拒めないまま毎日される行為の度に自身も精液を吐き出す毎日を送ると・・いつの間にか、中心を扱かれなくても 突き上げられてイってしまう身体になってしまった。
――それから暫くの時間が経ち、颯太は休日であるにも関わらず初めて岩本の自宅であるマンションに呼び出され、慣れない土地に迷いながら少し時間より遅れて到着した。
オートロックになっている部屋番号を呼び出すと、岩本の声が響く。
「遅かったね…早く上がっておいで」
颯太はエレベーターで上がり、最上階の岩本の部屋を目指す。部屋の前に着くと、チャイムを押さなくてもすぐにガウン姿の岩本がドアを開けた。そのまま招き入れられ、岩本は大きなソファに腰掛けて颯太を横に座らせると、すぐに欲望を口淫するよう命じた。
「颯太が遅いから待ってる間にこんなになっちゃったよ…責任取って…」
颯太はたじろいだ。今まで難波にも岩本にも口淫するよう命じられたことはなく、それが初めての経験だったからだ。
「…どうしたの?」
岩本が身動きできない様子の颯太をそっと抱き寄せる。まさか岩本も口淫ごときが初めてであるとは思いもせず、何故颯太が固まってしまったのか測りかねている様子だ。
「……ごめん…なさい…できな…………」
颯太は泣きながら俯き、岩本はその様子にしっかりと颯太を抱きしめた。大きな身体にしっかりと抱き寄せられ、颯太は頬を涙で濡らし嗚咽を洩らした。岩本は颯太が何故固まったのかをすぐに言葉の様子から理解し、頭を颯太にコツンと預けため息をつくと言葉を掛ける。
「あぁ…分かった、颯太は色んなことをすっ飛ばしてここまで来ちゃったんだねぇ…」
岩本は嗚咽をあげながら涙を堪えきれない颯太をしっかりと抱きしめながら、その顔を上げさせ、そっと優しくキスをした。颯太はキスも彼女以外では初めてでビックリして涙も止まり、口淫しろと言われて強張ってしまった緊張が解けていく。岩本は颯太の頭を撫でながら毎日肌を合わせた情を募らせ言葉を続けた。
「…難波さんは颯太の身体に色々と教えた……、だけど今…颯太がキスも慣れてなくて…正直…なんというか…びっくりしてるけど………可愛くて…………堪らない…」
岩本はそう言うと喉をゴクリと鳴らし、キスで力が抜けた颯太に少し強引なほど熱い口付けをしながらソファにそのまま押し倒した。颯太は初めて口付けされながら中心をズボン越しに握られ、自分でも驚くほどに心臓が高鳴った。握られた中心はそうされてしまうと毎日の慣れた欲求からすぐに反応して大きく勃ち、ズボンにくっきりとその存在を主張した。
「…い……いわもとさ…っ……」
颯太はかろうじてまだある自制心と戦い、止まってもらおうと名前を呼んだ。
「家では弘明でいいよ…」
颯太の思惑は間違った方向の言葉を岩本から引き出し、あっと言う間にシャツのボタンを外され胸の先端に熱い舌をくねらせられると、颯太の自制心はすぐにガラガラと音を立てて崩れ落ちた。
「ゆっくり教えるのは俺には無理だから…」
そう言われ、貪るようなキスをされて熱い舌が乳首にねっとりと絡められる。
「…ぁああ…ッ…んぅ…っ…あん…っ…ぁあっ…」
初めて味わう熱い舌で乳首を嬲られる大きな刺激が颯太を狂わせる。考えてみれば、舌で愛撫された経験もなかったのだ。颯太はいつも弄られては受け入れるばかりでキスや舐められた経験がなく、ほんの少しの愛撫だけで呼吸が苦しくなるほどに昂ぶった。
キスをされながら乳首を揉まれ、中心を扱かれ・・更には中心を逆に口淫され、颯太は今までとは違う快楽に溺れていった。
「…ゃあ…っ…ん……ぁぁあ…っ…」
大きく反り返った中心が舌で懐柔され、鈴口をチロチロと熱い舌が刺激する。
すっかり蜜を垂らし始めた中心はヒクつき、ついさっきまでは抵抗があった初めての口淫をさせられたが…咥えながら舐められてふやけた両の乳首を指でコリコリと捻られると、いつもとは違う大きな興奮が颯太に訪れる。
「…可愛いな…もう堪らないよ…」
そう言って岩本は颯太に深く挿入した。
「…ぁあああ…ああああ…あ……ッ!!」
背後からではなく、キスの雨を降らされながら何度も何度も突き上げられ、今まで味わった事がない…ただの性的欲求とは違う大切な何かをこの日、颯太は岩本に奪われた。
―――それから暫くして…難波が転勤になり、颯太は岩本だけに求められるようになっていた。
会社で行う行為は隠れてするキス以外ほぼなくなり、颯太が岩本の家に通うようになって1か月。
颯太は岩本を家では「弘明さん」と呼ぶようになって週末には家に泊まるようになった。
会社帰りに今日は二人で家に到着し、二人は玄関でキスを待ち兼ねていたように貪りあう。
弘明はそのまま昂ぶり、玄関で颯太の服を脱がせすぐに深く突き上げた。
これは恋なのか…、執着なのか…、颯太にはもう分からない。
ただひとつ言えることは…
――颯太にはもう弘明がいない世界は考えられないということだけ、だ。
宏明と颯太はお互いを求め合い、その後、幸せに暮らしている。
~完~
最初は難波と共に愉しむ夜だけの行為だったが次第にエスカレートし、岩本がしたいと思った時に呼びつけるようになっていた。
少しの空き時間に会議室などで挿入されることもあったが、とある日・・午前中の会議が終わった岩本は颯太を昼休憩に外の公園に呼びつけ、トイレの個室に連れ込んだ。
「だめ…です…こんなとこ…ろ…で…」
颯太は岩本に乳首を愛撫されながら少し抵抗する小声を洩らした。
岩本は背後から颯太の尖った胸の先端を両手の中指と親指でキュッと摘み上げ、人差し指で爪で少しひっかくように愛撫を重ねる。
「んぅ…っ…」
「ふふ…だめだと言いながらココは歓んでいるじゃないか…」
岩本は指先でくるくると円を描くように爪をひっかけながら、2つの先端に刺激を与える。颯太はたちまちゾクゾクとした快感が胸から脇腹を伝って走り、中心を熱く震わせ、熱を帯びた中心はすぐに肉茎の形をズボンに浮かび上がらせた。
「難波さんが開発したとはいえ、本当に颯太は敏感過ぎるよねぇ…」
岩本はそう言って舌なめずりすると、颯太のベルトを勢いよく外し下着もずり下げ、颯太の中心から滴り落ちる透明な先走りを指ですくって後孔に塗りつけると、自身を少し乱暴なほどに颯太の後孔に押し挿れた。
「…あ…っ…ぁああ……ッ」
颯太は足元がガクガクと崩れ落ちそうになりながら、かろうじて岩本から腰をホールドされた状態で深く何度も突き上げられていく。ゆっくりと愉しんでいる時間はお互いないのが分かり切っている為か、二人はすぐに絶頂に向けて息を切らせながら求め合った。
「…ぁあ…っ……んぁ…っ…あ、あ、あ…あ、あッ…」
ぱちゅっぱちゅっという音を立てながら、素早く規則的なその動きにすぐに颯太は仰け反り、同時に岩本も登り詰め互いに果てた。
颯太は、昼は岩本の熱くて大きな硬い欲に貫かれ、夜は部長に見られながら・・と、1日のうちに2回以上されることが多くなり、拒めないまま毎日される行為の度に自身も精液を吐き出す毎日を送ると・・いつの間にか、中心を扱かれなくても 突き上げられてイってしまう身体になってしまった。
――それから暫くの時間が経ち、颯太は休日であるにも関わらず初めて岩本の自宅であるマンションに呼び出され、慣れない土地に迷いながら少し時間より遅れて到着した。
オートロックになっている部屋番号を呼び出すと、岩本の声が響く。
「遅かったね…早く上がっておいで」
颯太はエレベーターで上がり、最上階の岩本の部屋を目指す。部屋の前に着くと、チャイムを押さなくてもすぐにガウン姿の岩本がドアを開けた。そのまま招き入れられ、岩本は大きなソファに腰掛けて颯太を横に座らせると、すぐに欲望を口淫するよう命じた。
「颯太が遅いから待ってる間にこんなになっちゃったよ…責任取って…」
颯太はたじろいだ。今まで難波にも岩本にも口淫するよう命じられたことはなく、それが初めての経験だったからだ。
「…どうしたの?」
岩本が身動きできない様子の颯太をそっと抱き寄せる。まさか岩本も口淫ごときが初めてであるとは思いもせず、何故颯太が固まってしまったのか測りかねている様子だ。
「……ごめん…なさい…できな…………」
颯太は泣きながら俯き、岩本はその様子にしっかりと颯太を抱きしめた。大きな身体にしっかりと抱き寄せられ、颯太は頬を涙で濡らし嗚咽を洩らした。岩本は颯太が何故固まったのかをすぐに言葉の様子から理解し、頭を颯太にコツンと預けため息をつくと言葉を掛ける。
「あぁ…分かった、颯太は色んなことをすっ飛ばしてここまで来ちゃったんだねぇ…」
岩本は嗚咽をあげながら涙を堪えきれない颯太をしっかりと抱きしめながら、その顔を上げさせ、そっと優しくキスをした。颯太はキスも彼女以外では初めてでビックリして涙も止まり、口淫しろと言われて強張ってしまった緊張が解けていく。岩本は颯太の頭を撫でながら毎日肌を合わせた情を募らせ言葉を続けた。
「…難波さんは颯太の身体に色々と教えた……、だけど今…颯太がキスも慣れてなくて…正直…なんというか…びっくりしてるけど………可愛くて…………堪らない…」
岩本はそう言うと喉をゴクリと鳴らし、キスで力が抜けた颯太に少し強引なほど熱い口付けをしながらソファにそのまま押し倒した。颯太は初めて口付けされながら中心をズボン越しに握られ、自分でも驚くほどに心臓が高鳴った。握られた中心はそうされてしまうと毎日の慣れた欲求からすぐに反応して大きく勃ち、ズボンにくっきりとその存在を主張した。
「…い……いわもとさ…っ……」
颯太はかろうじてまだある自制心と戦い、止まってもらおうと名前を呼んだ。
「家では弘明でいいよ…」
颯太の思惑は間違った方向の言葉を岩本から引き出し、あっと言う間にシャツのボタンを外され胸の先端に熱い舌をくねらせられると、颯太の自制心はすぐにガラガラと音を立てて崩れ落ちた。
「ゆっくり教えるのは俺には無理だから…」
そう言われ、貪るようなキスをされて熱い舌が乳首にねっとりと絡められる。
「…ぁああ…ッ…んぅ…っ…あん…っ…ぁあっ…」
初めて味わう熱い舌で乳首を嬲られる大きな刺激が颯太を狂わせる。考えてみれば、舌で愛撫された経験もなかったのだ。颯太はいつも弄られては受け入れるばかりでキスや舐められた経験がなく、ほんの少しの愛撫だけで呼吸が苦しくなるほどに昂ぶった。
キスをされながら乳首を揉まれ、中心を扱かれ・・更には中心を逆に口淫され、颯太は今までとは違う快楽に溺れていった。
「…ゃあ…っ…ん……ぁぁあ…っ…」
大きく反り返った中心が舌で懐柔され、鈴口をチロチロと熱い舌が刺激する。
すっかり蜜を垂らし始めた中心はヒクつき、ついさっきまでは抵抗があった初めての口淫をさせられたが…咥えながら舐められてふやけた両の乳首を指でコリコリと捻られると、いつもとは違う大きな興奮が颯太に訪れる。
「…可愛いな…もう堪らないよ…」
そう言って岩本は颯太に深く挿入した。
「…ぁあああ…ああああ…あ……ッ!!」
背後からではなく、キスの雨を降らされながら何度も何度も突き上げられ、今まで味わった事がない…ただの性的欲求とは違う大切な何かをこの日、颯太は岩本に奪われた。
―――それから暫くして…難波が転勤になり、颯太は岩本だけに求められるようになっていた。
会社で行う行為は隠れてするキス以外ほぼなくなり、颯太が岩本の家に通うようになって1か月。
颯太は岩本を家では「弘明さん」と呼ぶようになって週末には家に泊まるようになった。
会社帰りに今日は二人で家に到着し、二人は玄関でキスを待ち兼ねていたように貪りあう。
弘明はそのまま昂ぶり、玄関で颯太の服を脱がせすぐに深く突き上げた。
これは恋なのか…、執着なのか…、颯太にはもう分からない。
ただひとつ言えることは…
――颯太にはもう弘明がいない世界は考えられないということだけ、だ。
宏明と颯太はお互いを求め合い、その後、幸せに暮らしている。
~完~
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