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第二巻 第三章 第一部 レクイエム
第三十七話 テルの過去
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第三十七話
★★★★★★
――私はいつも、泣いてばかりいた。
人を傷つけるのが怖くて、傷付くのが怖くて、友達なんて呼べる人は一人もいなかった。
私は嘘吐きだし、誰も私のことを信じてなんかくれなかった。
だから、誰も信用しないようにした。
信じられるのは、私だけだった。
だけど、私には一人だけ信用出来る人がいた。
それは、もう一人の自分だった。
「ウィリアム、出てきて」
私が鏡に向かって話しかけると、彼女は元気そうに答えてくれるのだ。
「ロッシーニ! また泣いてるの?」
「うん。また人に嘘ついちゃった」
「あんたねぇ。はぁ。私も人のこと言えないけど、あんたは特に嘘つきよね。いつになったら治るのかしら」
「ごめんなさい……」
「私は別にいいんだけど。で、どんな嘘ついたの?」
「食糧庫のビスケットを勝手に食べたらね、それは妹のだったんだって。怒られるのが怖くて、食べてないって嘘ついちゃった」
「しょうもな! そんなんで嘘つき続けたら、そのうち本当のことを言っても嘘って疑われるわよ!」
「ごめんなさぁい!」
「あぁもう泣かない泣かない! 本当、ロッシーニったら泣き虫よねぇ」
――こんな感じで、もう一人の私と会話していた。
『ロッシーニ・テル』
私の本名だ。
私は寂しくて、いつも部屋の端っこで膝を抱えて泣いている。
それを慰めるために、私は強くなるために生きる事にした。
そして生まれたのが、『ウィリアム』と言う人格だった。
この子は私の分身であり、私を擁護するためのストッパーみたいな存在。
情緒が不安定になる時、私はウィリアムとお話しながら泣きべそをかいてるのだ。
「本当、ロッシーニは私がいないとダメだねぇ! そうだ! ロッシーニさえ良ければ、私がお友達を作ってあげようか!」
「いいの!? どうすればいいの?」
「私にこの体の権利を貸して! そしたら、私が友達を作ってあげるから!」
私はウィリアムの誘いで、誰かと会うときには彼女に体を貸すようになっていった。
それが、私が10の時くらいだった。
★★★★★★
嘘で塗り固めた世界の中心にいるのは、膝を抱える私。
王女に任命された時は本当に自殺しようかとも考えたよ。
責任転嫁する性格で、いつも誰かに罪を押し付けて逃げてきた。
子供の頃から本気で生きたことがない私は、辛いことや怖いことから目を背け、全てが自分の理想の世界になるように景色を染めてきたのだ。
人狼の性質、相手を欺くこと。
危険を回避しながら生きる種族であり、普段は戦闘を好まない。
しかし、一度でも我が種族に手出しすれば、攻め込んできた種族が壊滅するまで叩き潰す恐ろしい獰猛さがある。
能ある鷹は爪を隠す、とはこの世界でのコトワザだ。
向こうでは狼バージョンの言葉が存在する、それほどウェアフルフは本当にのどかで殺戮が得意な種族なのだ。
★★★★★★
「なんで私が王女にならなきゃならないのよ!」
王女になれと宣告されたのは12歳の秋。
この時も、ウィリアムに体を貸していた。
本来の私だったら、絶対にこんなこと言えないからだ。
月明かりが薄く、誰もが寝静まった頃の思い出だ。
まだ未熟な体で、私に務まるはずもない仕事を両親は簡単に押し付けた。
あまりにも突然な要求であった為に心の準備などは一切なく、私の部屋の可愛いぬいぐるみやお気に入りの狼さんも一斉に捨てられたことを今思い出しても腹立だしく感じる。
私には小さな夢があった。
気取らないお家に住んで、貧乏ながらも夫の愛情を肌で感じられる、そんな優しくて柔らかい日々を過ごす夢。
こんな見窄らしいことを願うのは、私が王族の娘で、なに不自由なく生きてきたからだと思う。
だって普通の女の子はお姫様を夢見たり、王子様と結婚して煌びやかで華やかな日常を過ごすことを願ったりするものだ。
では、逆に聞きたい。
それの何にロマンを感じるの?
執事やメイドが部屋まで付いてきたり、お風呂まで監視されたり。
覚えたての一人エッチだってすることなんて当然できないし、許嫁だっていた。
全く会った事もないその人と結婚するなんて、私からすればあり得ないことだ。
そんな塗り絵の上に貼り付けられた世界に何の生き甲斐を見出すの?
他人に敷かれたレールの上を生きるのは楽しい?
他人に望まれた未来を眺めるのは幸せ?
なんて事ない、私は人狼だ。
心の中には死にたい私が潜んでる。
叫びたい声が心臓の中で震えたって、脱線なんてできるはずもないし裏切るわけにもいかなかった。
13歳、誕生日を迎えるとともに、私は正式に王家の長として君臨することになった。
そして、正式に旦那様が決まったのだ。
相手の方は容姿端麗で権力があり、金持ちで筋肉質でいくらでも満足させてくれるほどの精力の持ち主だと聞いた。
まさにみんなの思う理想の王子の形だ。
そんな言葉だけで喜ぶことができるの?
疑った、私は。
その情報をではない、世界を。
私は嘘吐き女、偽善ばかり、責任転嫁をしながら逃げてきた最低な女だ。
不思議な力だって一切持ってない。
でも、自分は特別な存在だと勘違いさせながら生きていかないと、すぐに刃物で首を掻き切りたくなってしまう。
私は生まれつき人狼の中でも最低ランクの力しか持っていない、いわゆる無能者だった。
王女を立てるには非常に不安定な存在であり、情緒まで振れ幅が大きいがあまり、監視の目が多いことは承知している。
だから私は感情の粘土を使って全てを押し固めることにした。
嘘は、嘘を隠すために非常に都合が良かったのだ。
『私はどの人狼よりも最強の存在、億ある種族の中でも最強、私に勝てるものなんてこの世に存在しない』
嘘。
『高貴なる王女で、みんなに称えられる存在で、みんなは私のことが大好きで、完璧主義の優等生で、なにもかも自立してこなせる』
嘘、嘘だ。
人生の全てが嘘だ。
玉座の上で踏ん反り返り、目の前で跪く男達をみて嘲笑した。
嘘、見ているだけで涙が出そうだった。
大罪を犯した兵士をこの手で処刑した。
嘘、未だに地下に監禁したままにしてある。
反逆者が私に刃を首に突き立てたから最強の力で叩き切った。
嘘、兵士が駆けつけて私のことを助けてくれた。
どうせならそのまま殺してくれれば良かったのに。
嘘を嘘で塗り固めていくうちに、どんどん私は肥大化していき、破裂寸前の風船のように膨らんでいった。
両親はどうしようもない私から目を背けて、王としての威厳を保たせるために嘘の情報を発信し、宛かも『最強の王女』だと成し上げた。
最強でなければならない、最高でなければならない、そのプレッシャーこそが私を爆裂させる棘になった。
「ウィリアムのお陰だよ。ここまで私を強くしてくれた」
全て、ウィリアムがやってくれたことだ。
全て、ウィリアムのお陰だった。
全て、ウィリアムの功績だった。
「ロッシーニ。私、やったよ? お友達もたくさん作ったし、結婚もできるよ? お金もあるし、力も手に入れた。私、頑張ったよね?」
ウィリアムは申し訳なさそうに私に話しかける。
実際、私からすれば足枷が増える一方だった。
ウィリアムが頑張ってくれたせいで、私はもっと押しつぶされそうになっている。
「ウィリアムに頼むんじゃなかった」
ふと言葉が漏れると、私は焦って顔を上げる。
すると、ウィリアムは悲しそうな表情を見せていたのだ。
ウィリアムは、体を貸すと私が言うたびに、辛そうな顔をしていた。
ウィリアムが辛いんじゃない、私が辛くなることを憂いていたのだ。
心優しいウィリアム。
大好きなウィリアム。
「ウィリアムのせいで、私は王女にならなきゃいけなくなった! 結婚したくないのに、しなきゃいけなくなった! どうしてウィリアム! どうして、私の嫌なことばっかりするの!」
――止めて、誰か止めて私を。
思ってもないことが心の奥底から流れ出てくる。
誰か、私を止めて――。
全部嘘なんだ、嘘だから!
「ごめんね、ロッシーニ」
彼女は、鏡の中に消え、そして私の泣き顔が映った。
私は、ウィリアムを信じることができなかった。
たった一人の本当の友達を、私は裏切ったのだ。
★★★★★★
――私はいつも、泣いてばかりいた。
人を傷つけるのが怖くて、傷付くのが怖くて、友達なんて呼べる人は一人もいなかった。
私は嘘吐きだし、誰も私のことを信じてなんかくれなかった。
だから、誰も信用しないようにした。
信じられるのは、私だけだった。
だけど、私には一人だけ信用出来る人がいた。
それは、もう一人の自分だった。
「ウィリアム、出てきて」
私が鏡に向かって話しかけると、彼女は元気そうに答えてくれるのだ。
「ロッシーニ! また泣いてるの?」
「うん。また人に嘘ついちゃった」
「あんたねぇ。はぁ。私も人のこと言えないけど、あんたは特に嘘つきよね。いつになったら治るのかしら」
「ごめんなさい……」
「私は別にいいんだけど。で、どんな嘘ついたの?」
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――こんな感じで、もう一人の私と会話していた。
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私は寂しくて、いつも部屋の端っこで膝を抱えて泣いている。
それを慰めるために、私は強くなるために生きる事にした。
そして生まれたのが、『ウィリアム』と言う人格だった。
この子は私の分身であり、私を擁護するためのストッパーみたいな存在。
情緒が不安定になる時、私はウィリアムとお話しながら泣きべそをかいてるのだ。
「本当、ロッシーニは私がいないとダメだねぇ! そうだ! ロッシーニさえ良ければ、私がお友達を作ってあげようか!」
「いいの!? どうすればいいの?」
「私にこの体の権利を貸して! そしたら、私が友達を作ってあげるから!」
私はウィリアムの誘いで、誰かと会うときには彼女に体を貸すようになっていった。
それが、私が10の時くらいだった。
★★★★★★
嘘で塗り固めた世界の中心にいるのは、膝を抱える私。
王女に任命された時は本当に自殺しようかとも考えたよ。
責任転嫁する性格で、いつも誰かに罪を押し付けて逃げてきた。
子供の頃から本気で生きたことがない私は、辛いことや怖いことから目を背け、全てが自分の理想の世界になるように景色を染めてきたのだ。
人狼の性質、相手を欺くこと。
危険を回避しながら生きる種族であり、普段は戦闘を好まない。
しかし、一度でも我が種族に手出しすれば、攻め込んできた種族が壊滅するまで叩き潰す恐ろしい獰猛さがある。
能ある鷹は爪を隠す、とはこの世界でのコトワザだ。
向こうでは狼バージョンの言葉が存在する、それほどウェアフルフは本当にのどかで殺戮が得意な種族なのだ。
★★★★★★
「なんで私が王女にならなきゃならないのよ!」
王女になれと宣告されたのは12歳の秋。
この時も、ウィリアムに体を貸していた。
本来の私だったら、絶対にこんなこと言えないからだ。
月明かりが薄く、誰もが寝静まった頃の思い出だ。
まだ未熟な体で、私に務まるはずもない仕事を両親は簡単に押し付けた。
あまりにも突然な要求であった為に心の準備などは一切なく、私の部屋の可愛いぬいぐるみやお気に入りの狼さんも一斉に捨てられたことを今思い出しても腹立だしく感じる。
私には小さな夢があった。
気取らないお家に住んで、貧乏ながらも夫の愛情を肌で感じられる、そんな優しくて柔らかい日々を過ごす夢。
こんな見窄らしいことを願うのは、私が王族の娘で、なに不自由なく生きてきたからだと思う。
だって普通の女の子はお姫様を夢見たり、王子様と結婚して煌びやかで華やかな日常を過ごすことを願ったりするものだ。
では、逆に聞きたい。
それの何にロマンを感じるの?
執事やメイドが部屋まで付いてきたり、お風呂まで監視されたり。
覚えたての一人エッチだってすることなんて当然できないし、許嫁だっていた。
全く会った事もないその人と結婚するなんて、私からすればあり得ないことだ。
そんな塗り絵の上に貼り付けられた世界に何の生き甲斐を見出すの?
他人に敷かれたレールの上を生きるのは楽しい?
他人に望まれた未来を眺めるのは幸せ?
なんて事ない、私は人狼だ。
心の中には死にたい私が潜んでる。
叫びたい声が心臓の中で震えたって、脱線なんてできるはずもないし裏切るわけにもいかなかった。
13歳、誕生日を迎えるとともに、私は正式に王家の長として君臨することになった。
そして、正式に旦那様が決まったのだ。
相手の方は容姿端麗で権力があり、金持ちで筋肉質でいくらでも満足させてくれるほどの精力の持ち主だと聞いた。
まさにみんなの思う理想の王子の形だ。
そんな言葉だけで喜ぶことができるの?
疑った、私は。
その情報をではない、世界を。
私は嘘吐き女、偽善ばかり、責任転嫁をしながら逃げてきた最低な女だ。
不思議な力だって一切持ってない。
でも、自分は特別な存在だと勘違いさせながら生きていかないと、すぐに刃物で首を掻き切りたくなってしまう。
私は生まれつき人狼の中でも最低ランクの力しか持っていない、いわゆる無能者だった。
王女を立てるには非常に不安定な存在であり、情緒まで振れ幅が大きいがあまり、監視の目が多いことは承知している。
だから私は感情の粘土を使って全てを押し固めることにした。
嘘は、嘘を隠すために非常に都合が良かったのだ。
『私はどの人狼よりも最強の存在、億ある種族の中でも最強、私に勝てるものなんてこの世に存在しない』
嘘。
『高貴なる王女で、みんなに称えられる存在で、みんなは私のことが大好きで、完璧主義の優等生で、なにもかも自立してこなせる』
嘘、嘘だ。
人生の全てが嘘だ。
玉座の上で踏ん反り返り、目の前で跪く男達をみて嘲笑した。
嘘、見ているだけで涙が出そうだった。
大罪を犯した兵士をこの手で処刑した。
嘘、未だに地下に監禁したままにしてある。
反逆者が私に刃を首に突き立てたから最強の力で叩き切った。
嘘、兵士が駆けつけて私のことを助けてくれた。
どうせならそのまま殺してくれれば良かったのに。
嘘を嘘で塗り固めていくうちに、どんどん私は肥大化していき、破裂寸前の風船のように膨らんでいった。
両親はどうしようもない私から目を背けて、王としての威厳を保たせるために嘘の情報を発信し、宛かも『最強の王女』だと成し上げた。
最強でなければならない、最高でなければならない、そのプレッシャーこそが私を爆裂させる棘になった。
「ウィリアムのお陰だよ。ここまで私を強くしてくれた」
全て、ウィリアムがやってくれたことだ。
全て、ウィリアムのお陰だった。
全て、ウィリアムの功績だった。
「ロッシーニ。私、やったよ? お友達もたくさん作ったし、結婚もできるよ? お金もあるし、力も手に入れた。私、頑張ったよね?」
ウィリアムは申し訳なさそうに私に話しかける。
実際、私からすれば足枷が増える一方だった。
ウィリアムが頑張ってくれたせいで、私はもっと押しつぶされそうになっている。
「ウィリアムに頼むんじゃなかった」
ふと言葉が漏れると、私は焦って顔を上げる。
すると、ウィリアムは悲しそうな表情を見せていたのだ。
ウィリアムは、体を貸すと私が言うたびに、辛そうな顔をしていた。
ウィリアムが辛いんじゃない、私が辛くなることを憂いていたのだ。
心優しいウィリアム。
大好きなウィリアム。
「ウィリアムのせいで、私は王女にならなきゃいけなくなった! 結婚したくないのに、しなきゃいけなくなった! どうしてウィリアム! どうして、私の嫌なことばっかりするの!」
――止めて、誰か止めて私を。
思ってもないことが心の奥底から流れ出てくる。
誰か、私を止めて――。
全部嘘なんだ、嘘だから!
「ごめんね、ロッシーニ」
彼女は、鏡の中に消え、そして私の泣き顔が映った。
私は、ウィリアムを信じることができなかった。
たった一人の本当の友達を、私は裏切ったのだ。
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