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49話 煽り厨には制裁を
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土竜のドリルが俺の胸板に突き刺さる。
が、貫けない。そりゃこんな鉄板みたいな胸板、突き破れんわな、鋼身体発動させてるし。
ただ、半端に傷跡は付けた。だが、そのせいで引っかかって取れなくなっている。こうなれば、屠るのは容易い。
逃げられない様にがっしりと鷲掴みにし、そのまま首を締めていく。
聞いた話によると首を締めた時の死因は窒息じゃなくて脳への血流が止まるからなんだってよ。
俺としても長く苦しませる様な趣味はないのでちゃちゃっとシメまして、新鮮な内にいただく。
うむ不味い。相変わらず味覚正常なようで結構。
スキルについては脳死突撃とかいうかしこい俺とは程遠いスキルが手に入った。発動すれば思考力が低下する代わりに物理攻撃力が上昇するらしいが、正直いらないかな。上昇率にもよるけど、さっきの土竜から見て大したこと無さそう。ま、でもスキルなんかこんなんなんぼあっても良いですからね!
よく探して見れば、脳死凸土竜はちらほら居るようで、食事には困ら無さそうで一安心。
だが、コイツラバカだ。マグマの中で泳いでる魚に目をつけロックオン。そのまま突進するも、狙いを外してマグマポチャ。死。
あとやけに天井近くから突撃してくるのはアレか?なんちゃらと煙は高いところが好きってヤツか?
とにかく一番の問題である食料問題は解決した。
なんか進んでる内に段々と陸地が多くなってきて、もう多分飛べなくてもジャンプで進めるくらいにはなったし、俺一人寝転んでも余裕あるくらいのスペースもちらほら現れ出した。
あと、土竜以外の陸にあがる魔物も現れ始めた。まだ両生類的な見た目で、近付くとマグマに逃げ込まれるが、ずっとマグマの中に引きこもられるよりはずっとマシ。
逃げ込まれる前にカエルっぽいのを捕らえて喰ってみる。不味い苦い。多分毒持ちかな?
カエル肉は鶏肉みたいな味がすると聞いたんだが、異世界の蛙にとりあえず毒仕込ませとく風潮止めないか?
毒はアルカリだから苦いんだってよ。
暫く歩くと、マグマの中からざばっとインチキおじさんじゃなくて巨大チンアナゴみたいなのがひょっこりする。多分大きさは10Mはある。でっか。
そのチンアナゴが散漫な動きで欠伸するみたいに口を大きく開けると、口の中が光ってるのが見えた。
咄嗟にバックステップ。今まで立っていた足場に風穴が空き、マグマの中に沈んで行った。
チンアナゴの口の中が再び光りだす。
……マジかよおい!!!
ドゥン、ドゥンと連続で炎弾が発射される。前の獅子より速度は遅いが、如何せん威力と地形が厳しい。しかも、遠慮なく連続発射してくる。
隙間を飛んで掻い潜り、ぶん殴…ろうとしたら、土竜叩きの様にマグマの中にひょこっと引っ込み、また別の場所から現れる。
ぽかんとしている俺を見て、その巨大チンアナゴはキシシと笑う。
…ぜってぇ叩きのめしてやっからな!!!!!
イタチごっこが始まって大体30分程経った。
OK、一旦落ち着こう。イライラしても何も変わらない。
いつの間にか他のチンアナゴも複数匹集まって来て、こっちを見ながらチューチュート◯インで煽ってくる。アレは顔がイイ奴がやるから格好いいのであって、チンアナゴがやってもただひたすらにウザいだけということは分かった。
あー、ダメだ。さっきから視界にチラチラと映り込んでくる回るチンアナゴが入ってきてウザすぎる。
もうこうなったら全部纏めて吹き飛ばしてやろうかな。
…ヤケクソで言ったけど案外いいかも知れない。
作戦名、魔法で全部ぶっ飛ばす作戦、これで行こう。
頭悪そうなネーミングだが、多分コレがこのウザアナゴに対して最適解なのよね。
あと、瞬間移動じみたマグマの中での移動を見て、ちょっと思い当たる節があるので試してみる。
いつの間にかチューチュートレ◯ンを止めて、一匹だけ姿を見せているクソアナゴに、風魔法5でゲットした『猛風』を放つ。突風で相手をぶっ飛ばすという単純な魔法。コレで当たってくれればマグマの中から弾き出せるから万々歳なのだが、勿論そうも行かずにマグマの中に逃げ込まれ、直ぐ様違う場所から顔がひょっこりと煽ってくる。
まぁここまで来れば分かった人も居るだろうが、煽るチンアナゴを無視して、沈んでいった場所に『猛風』を放つ。
はい、驚いた顔のチンアナゴくんがいますねー。
逃がしませんよー。
がっしり顔面を掴み、引きずりあげる。
するとズルズルと他のチンアナゴも繋がって出てくる。
あー、そっかー、ヤマタノオロチみたいな感じで繋がってたんだー。お陰で捕まえる手間が省けたよー。いやー、ラッキー、ラッキー。
チンアナゴ達は、まるで恐怖の大王を目の前にしたように怯えて震え上がっていた。
じゃー、いただきまーす。
ぶにぶにしてて不味かったしスキルもろくなものが無かったけど爽快だったので満足。
が、貫けない。そりゃこんな鉄板みたいな胸板、突き破れんわな、鋼身体発動させてるし。
ただ、半端に傷跡は付けた。だが、そのせいで引っかかって取れなくなっている。こうなれば、屠るのは容易い。
逃げられない様にがっしりと鷲掴みにし、そのまま首を締めていく。
聞いた話によると首を締めた時の死因は窒息じゃなくて脳への血流が止まるからなんだってよ。
俺としても長く苦しませる様な趣味はないのでちゃちゃっとシメまして、新鮮な内にいただく。
うむ不味い。相変わらず味覚正常なようで結構。
スキルについては脳死突撃とかいうかしこい俺とは程遠いスキルが手に入った。発動すれば思考力が低下する代わりに物理攻撃力が上昇するらしいが、正直いらないかな。上昇率にもよるけど、さっきの土竜から見て大したこと無さそう。ま、でもスキルなんかこんなんなんぼあっても良いですからね!
よく探して見れば、脳死凸土竜はちらほら居るようで、食事には困ら無さそうで一安心。
だが、コイツラバカだ。マグマの中で泳いでる魚に目をつけロックオン。そのまま突進するも、狙いを外してマグマポチャ。死。
あとやけに天井近くから突撃してくるのはアレか?なんちゃらと煙は高いところが好きってヤツか?
とにかく一番の問題である食料問題は解決した。
なんか進んでる内に段々と陸地が多くなってきて、もう多分飛べなくてもジャンプで進めるくらいにはなったし、俺一人寝転んでも余裕あるくらいのスペースもちらほら現れ出した。
あと、土竜以外の陸にあがる魔物も現れ始めた。まだ両生類的な見た目で、近付くとマグマに逃げ込まれるが、ずっとマグマの中に引きこもられるよりはずっとマシ。
逃げ込まれる前にカエルっぽいのを捕らえて喰ってみる。不味い苦い。多分毒持ちかな?
カエル肉は鶏肉みたいな味がすると聞いたんだが、異世界の蛙にとりあえず毒仕込ませとく風潮止めないか?
毒はアルカリだから苦いんだってよ。
暫く歩くと、マグマの中からざばっとインチキおじさんじゃなくて巨大チンアナゴみたいなのがひょっこりする。多分大きさは10Mはある。でっか。
そのチンアナゴが散漫な動きで欠伸するみたいに口を大きく開けると、口の中が光ってるのが見えた。
咄嗟にバックステップ。今まで立っていた足場に風穴が空き、マグマの中に沈んで行った。
チンアナゴの口の中が再び光りだす。
……マジかよおい!!!
ドゥン、ドゥンと連続で炎弾が発射される。前の獅子より速度は遅いが、如何せん威力と地形が厳しい。しかも、遠慮なく連続発射してくる。
隙間を飛んで掻い潜り、ぶん殴…ろうとしたら、土竜叩きの様にマグマの中にひょこっと引っ込み、また別の場所から現れる。
ぽかんとしている俺を見て、その巨大チンアナゴはキシシと笑う。
…ぜってぇ叩きのめしてやっからな!!!!!
イタチごっこが始まって大体30分程経った。
OK、一旦落ち着こう。イライラしても何も変わらない。
いつの間にか他のチンアナゴも複数匹集まって来て、こっちを見ながらチューチュート◯インで煽ってくる。アレは顔がイイ奴がやるから格好いいのであって、チンアナゴがやってもただひたすらにウザいだけということは分かった。
あー、ダメだ。さっきから視界にチラチラと映り込んでくる回るチンアナゴが入ってきてウザすぎる。
もうこうなったら全部纏めて吹き飛ばしてやろうかな。
…ヤケクソで言ったけど案外いいかも知れない。
作戦名、魔法で全部ぶっ飛ばす作戦、これで行こう。
頭悪そうなネーミングだが、多分コレがこのウザアナゴに対して最適解なのよね。
あと、瞬間移動じみたマグマの中での移動を見て、ちょっと思い当たる節があるので試してみる。
いつの間にかチューチュートレ◯ンを止めて、一匹だけ姿を見せているクソアナゴに、風魔法5でゲットした『猛風』を放つ。突風で相手をぶっ飛ばすという単純な魔法。コレで当たってくれればマグマの中から弾き出せるから万々歳なのだが、勿論そうも行かずにマグマの中に逃げ込まれ、直ぐ様違う場所から顔がひょっこりと煽ってくる。
まぁここまで来れば分かった人も居るだろうが、煽るチンアナゴを無視して、沈んでいった場所に『猛風』を放つ。
はい、驚いた顔のチンアナゴくんがいますねー。
逃がしませんよー。
がっしり顔面を掴み、引きずりあげる。
するとズルズルと他のチンアナゴも繋がって出てくる。
あー、そっかー、ヤマタノオロチみたいな感じで繋がってたんだー。お陰で捕まえる手間が省けたよー。いやー、ラッキー、ラッキー。
チンアナゴ達は、まるで恐怖の大王を目の前にしたように怯えて震え上がっていた。
じゃー、いただきまーす。
ぶにぶにしてて不味かったしスキルもろくなものが無かったけど爽快だったので満足。
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