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11話 進化したのだが。
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おはようございます。なのかこんにちはなのかは分からないが、とりあえず目を覚ます。
どうやら無事に進化できた様で安心した。進化で意識失ってその隙を襲われてそのまま目覚めず...とか洒落にならん。
今度からは穴でも掘ってその中で進化するとしよう。
そうでもせんといつか死ぬ気がする。
さてさて~。
進化した。進化した。
大事なことだから何回でも言おう、進化した。
こりゃね、進化して最強になって、俺TUEEEEEE行くんだよ。
定石中の定石じゃないか。はっはっは。
...正直別に無双願望は無いが、強い方が今後が楽。
さあ頼むぞ...鑑定眼。
→
個体名:(無し)
年齢:0.3歳
性別:雄
種族:乱喰蟲
状態:通常
ランク:F
レベル:1
EXP:0/30
ステータス
HP:54+1
MP:3
物理攻撃:32
魔法攻撃:6
物理抵抗:42+1
魔法抵抗:39+1
速度:1
スキル
鑑定眼 不退転 魔力の使い手 大食1 噛みつき6 苦味10 命1 壁1
恐怖耐性7 酸耐性3 環境耐性1 悪食7 我慢5
スキルポイント:0
称号
魔物喰イ 大物食い 勇者のココロ 異端児 転生者
......おい。
ステータス...下がってね?
下がって...るよな?は?
はああああああああ???
なんで進化したらステータスが下がるんだよ!!
...はい、進化した所でほぼ変化無しですかさいですか。
まぁ、スキルは結構増えてるし、まだヨシとしよう。
スキルの効果はなんじゃらほい。もしかするとこの中にチートが混じってるかもしれないしね。
あー、でも幾つかは予想できるな。命とか壁とか。
まぁ見てみるかー。
《大食:食事の時に少しEXPを得、また、HPを微量回復する。》
《魔力の使い手:MP、魔法攻撃のステータスが0では無くなる。》
《不退転:HPが半分以下の時、物理、魔法抵抗が1.5倍。》
《環境耐性:環境の変化による悪影響を減らす。》
命と壁は予想通りステータスにプラスだってよ。1はしょぼくね?とは思うが、速度1だし今更気にするだけ無駄。
少なくとも苦味よりは強いはずだし...
それにしても、不退転が強いな。称号、勇者のココロから生えたスキルらしい。今のところ鑑定眼さんを除けば一番強いかもしれない。
魔力の使い手は、正直微妙。だって俺魔法とか使えないし。
評価保留。
環境耐性も、正直あんま効果を感じない。
まぁそんな変な環境でも無いし。冬にでもなれば分かるかもしれないけどね。
今回の進化、全体的に見れば、そう悪くないかもしれない。
レベルも上げればまたステータスも上がるだろうし、レベル上げるためのEXPが進化前より低いから比較的上げやすいハズ。捕食も大食にスキル進化、って言えば良いかな?してるし。
もそもそと歩き(這うという表現の方が正しいかもしれない)出す。
かつてゴブリン集落があった名残は進化前からの一ヶ月で風化することは流石になかったらしく、まだそこら中に残骸が散らばっている。
ここに居ると、そこそこ長く生活していただけあって愛着が湧き始めていたのか、ゴブリン達が死んだという事実をまざまざと見せつけられて、心が重くなる。
もしかすると、俺が人肌恋しくなっていたというのもあるのかもしれない。
人に会いたいとは多々思ったが...まさかゴブリンでそれを思い直させられるとは思わなかった。
そうか...あのどこか無邪気なリーダーはもう居ないのか...
...気分があまり良くない。一刻も早く、ここから立ち去りたい。
ゴブリン達に受けた恩は忘れないでおこう。
これからまた孤独な日々が始まるのだろう。
俺は、もう振り返らなかった。
スキル欄には、そっと、『冷静1』と刻まれた。
どうやら無事に進化できた様で安心した。進化で意識失ってその隙を襲われてそのまま目覚めず...とか洒落にならん。
今度からは穴でも掘ってその中で進化するとしよう。
そうでもせんといつか死ぬ気がする。
さてさて~。
進化した。進化した。
大事なことだから何回でも言おう、進化した。
こりゃね、進化して最強になって、俺TUEEEEEE行くんだよ。
定石中の定石じゃないか。はっはっは。
...正直別に無双願望は無いが、強い方が今後が楽。
さあ頼むぞ...鑑定眼。
→
個体名:(無し)
年齢:0.3歳
性別:雄
種族:乱喰蟲
状態:通常
ランク:F
レベル:1
EXP:0/30
ステータス
HP:54+1
MP:3
物理攻撃:32
魔法攻撃:6
物理抵抗:42+1
魔法抵抗:39+1
速度:1
スキル
鑑定眼 不退転 魔力の使い手 大食1 噛みつき6 苦味10 命1 壁1
恐怖耐性7 酸耐性3 環境耐性1 悪食7 我慢5
スキルポイント:0
称号
魔物喰イ 大物食い 勇者のココロ 異端児 転生者
......おい。
ステータス...下がってね?
下がって...るよな?は?
はああああああああ???
なんで進化したらステータスが下がるんだよ!!
...はい、進化した所でほぼ変化無しですかさいですか。
まぁ、スキルは結構増えてるし、まだヨシとしよう。
スキルの効果はなんじゃらほい。もしかするとこの中にチートが混じってるかもしれないしね。
あー、でも幾つかは予想できるな。命とか壁とか。
まぁ見てみるかー。
《大食:食事の時に少しEXPを得、また、HPを微量回復する。》
《魔力の使い手:MP、魔法攻撃のステータスが0では無くなる。》
《不退転:HPが半分以下の時、物理、魔法抵抗が1.5倍。》
《環境耐性:環境の変化による悪影響を減らす。》
命と壁は予想通りステータスにプラスだってよ。1はしょぼくね?とは思うが、速度1だし今更気にするだけ無駄。
少なくとも苦味よりは強いはずだし...
それにしても、不退転が強いな。称号、勇者のココロから生えたスキルらしい。今のところ鑑定眼さんを除けば一番強いかもしれない。
魔力の使い手は、正直微妙。だって俺魔法とか使えないし。
評価保留。
環境耐性も、正直あんま効果を感じない。
まぁそんな変な環境でも無いし。冬にでもなれば分かるかもしれないけどね。
今回の進化、全体的に見れば、そう悪くないかもしれない。
レベルも上げればまたステータスも上がるだろうし、レベル上げるためのEXPが進化前より低いから比較的上げやすいハズ。捕食も大食にスキル進化、って言えば良いかな?してるし。
もそもそと歩き(這うという表現の方が正しいかもしれない)出す。
かつてゴブリン集落があった名残は進化前からの一ヶ月で風化することは流石になかったらしく、まだそこら中に残骸が散らばっている。
ここに居ると、そこそこ長く生活していただけあって愛着が湧き始めていたのか、ゴブリン達が死んだという事実をまざまざと見せつけられて、心が重くなる。
もしかすると、俺が人肌恋しくなっていたというのもあるのかもしれない。
人に会いたいとは多々思ったが...まさかゴブリンでそれを思い直させられるとは思わなかった。
そうか...あのどこか無邪気なリーダーはもう居ないのか...
...気分があまり良くない。一刻も早く、ここから立ち去りたい。
ゴブリン達に受けた恩は忘れないでおこう。
これからまた孤独な日々が始まるのだろう。
俺は、もう振り返らなかった。
スキル欄には、そっと、『冷静1』と刻まれた。
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