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家族の悲鳴編

地元福祉法人には失望しかない

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・看護師

 俺自身の体験だと、施設側、医師、看護師などに高圧的な態度を取られることは何度もあった。医師による説明とともに渡した薬が手つかずで帰ってきたこともあった。
 主治医による処方や指導を施設看護師が「これは違う」と上書きしようとするなど、違法行為もあった。
 薬の説明も的外れで高圧的、もはや意味不明だ。

・クソ看護師

 看護師の横暴な態度に「感謝してますが、よくないと思います」と冷静に伝えたら
「私がですかぁああ!! ああー!! それはぁ!! ごめんなさいねえええ!!」
 あはははは。
 逆切れ。
 憎しみを込めた、とてもわざとらしい、歪んだ作り笑顔で、大きな笑い声が返ってきたこともある。地獄に落ちろ。
 クレームを正式にいれたが、後日、本人は「何があったのか忘れ」「どこが悪かったのか」まったく理解してなかったよ、地獄に落ちろ。

・入門研修

「協力してほしい」というので時間をさいて研修に参加した。施設が公的な介護の研修を請け負ってるみたいだ。
 この手の仕事は集めた人数などの実績で助成金・補助金にも影響がある。公募してる自治体への心証もある。

 幼少期から障害者の介護手伝って、在宅10年以上、福祉大卒の俺は介護の「入門」研修に参加するメリットなどない。それでも貴重な時間をつかって協力した。
 俺には必要がないのに、純粋に協力しにいったのだ。ここ重要。

 現地で質問したら管理職に怒鳴り返された。
 研修センターで、センター長が「一般参加の利用者」に怒鳴る。
 なんの研修してきたんだ、地獄に落ちろ。

 クレームは後回しにされ「そのように受け取られたならば」と前置きつけて渋々謝罪されましたが、地獄に落ちろ。

「そのように受け取られたならば」
 ほんとうの謝罪といえるか? 怒鳴られて、受け取る方が悪いのか?
 頭の中どうなってんだ?
 心の傾向が違いすぎて別種の生き物に思えてくる。

「たかが利用者」に「頭下げたくない」という驕りを感じる。
 見下されるような人生歩んだつもりはないのだが。シタの人間には頭下げたくないもんなぁ?

 その法人は「圧迫面接」されたと口コミでも最低評価だ。

「圧迫面接」するような「福祉法人」なんだから、研修に参加するような求職者(実際は違うわけだが)なんかに頭下げたくないわなぁ? シタの立場をわきまえろってか?

 俺のことを「どうせお客様は神様と思ってなんでも言いたい放題してるクズだろ」と思う方もいるかもしれない。

 質問が論外すぎて命にかかわる事態だから怒鳴るのもやむなし、と考えるブラック経営者思考の職員もいるだろうから、軽く触れておく。

「障害の定義と授業でどこまで説明するか」
 それだけだ。資料に書かれてるから質問した。
 これで怒鳴り返してきた。
「私医者じゃないんで!!!!」×2
 答えられないのなら「申し訳ないのですが、勉強不足ですぐお答えできません」で済む程度の話だ。
 研修センター長がお客さん対応の基本すらできないのか? 福祉以前に論外だ。

 後日、怒鳴り返してきたことに謝罪を求めて一言目が「それ大勢の前で言いましたか?」だった。
 一対一なら怒鳴り返してもいいと考えてるんだよ。
 他の人たちに見られなきゃ、たかが「求職者」なんか怒鳴って黙らせればいいと考えてるんだよ。

 ズレてる。根本からずれてる。

 質問に困る状況だったのは間違いない。
 当日彼女はいくつかの質問に答えられなかった。他の講師にもいくつか質問してるが、おそらく講師の大半より俺の知識が勝っていた。人生の大半を福祉にささげた男なんだから、そういうこともあるだろう。

 状況から判断するに「たかが利用者」の知識が「偉い」「センター長のアタクシ」より上だったのが気に入らなくてヒステリックに怒鳴り返した。
「シタ」の人間が生意気だぞ! シタの人間に下げる頭なんかない!!
 他人を見下してるから「シタ」の人間が知識を持ってるだけで苛立つんだよ。

 人間関係を上下関係でしか考えられないから「シタ」の人間にクソ以下のプライドが邪魔して謝れなくなる。
 より上位の存在に「謝れ」と命令されない限り「シタ」とみなした俺にちゃんと謝ることはないだろう。

 センター長からは、心からの謝罪がないから、呪い続けるしかない。忘れられない。すべてをかけてきた情熱がすべて呪いに変わっていく。

 他の職員からは「本当にそんなこと言ったんですか?」
 利用者の皆さん、自衛のために録音機持っていけ。施設といえど、このレベルのとこもあるんだぞ。
 どうしようもない。

 授業もつまらない。

 書かれた資料の年表を説明なしで読み上げるだけ、何の勉強になる?
 エリザベス救貧法。説明なし。誰が理解できる?
(一応説明、400年ほど前のイギリスで行われた貧困対策。純粋な福祉というより、治安維持目的に近い。人権思想を根底に持つ近代福祉と思想の背景が異なる)

 授業の半分が資料を棒読みするだけ。説明なし。「病識」なんかの専門用語も説明しないから、そのたびに俺が補足する。
 休み時間に「今の単語、意味わかりましたか?」と隣の人などに補足してたよ。「講師以上に講師ですね」とまで言われたよ、チクショー。

 参加者はどうせ素人ばかりで何も知らない。授業の良しあしなんかわからない。適当にやってもバレない。
「研修が開かれた」「人数が集まった」というだけで実績になる。
 業務委託されてるんだから、中身がどうだろうと税金は入るわけです。説明なんかどうでもいい。ノルマ達成、金さえ貰えば中身がどうなろうと、知ったことか。なぁ?

 施設側の彼女たちにとっては、たった一度のこと。参加者の俺にとっては一生に一度のこと、だったのに。
 何度も入門研修に参加する人はいないからね。

「同じ内容の授業は2度とない。生徒にとってはどの授業も一生に一度」
 教育実習ですら厳しく指導されたものだ。研修センターでなんの研修してきたんだよ。
「運が悪かったね、頭のおかしいクレーマーに絡まれて」なもんだよな?

 自己評価が高すぎる。説明なしで資料読んでるだけの授業の何が悪いのか自覚できてない。

 別の職員から「初めてのことなんで」「来年もやるかわからないんで」という言い訳もいただいた。学生サークルのノリかよ。公募してる公的な研修請け負ってんだぞ?
 地獄に落ちろ。

 福祉の入り口で拒絶されたら、終わりなんだよ。大げさでもなんでもないんだよ。重大な責務を自覚しろ。

「福祉ってなんですか? と聞かれたらどう答えますか」
「急に聞かれてもちょっと……」
 今から教えることじゃないの? 驚くべきことに、この方の授業は他の講師よりわかりやすかった。
 地元大手福祉法人には失望しかない。

「何が悪かったのか指摘されても、どこが悪いのか理解できない」「改善する気もない」「指摘する側が黙れば解決」「時間がたてばどうせ忘れる」「指摘する側は悪質クレーマー」「金を出す自治体(お客さん)に怒られなきゃどうでもいい」「私たちはがんばったんだから誰にも批判させないぞ」彼女たちから受ける印象はこんな感じだ。

 正確には「不満が出ることを想像すらしていなかった」

 最終日にどれだけ抗議しても何も伝わらなかった。
 今も、おそらく「何も悪くないのに責められた」と本気で思ってる。
 いや「つまらないこと」は忘れてるだろう。こちらはずっと覚えているのに。

 研修の卒業証書受け取りたくない、と伝えたら「困ります」と受け取るように指示された。
 怒ってんの俺だよ?
 なんで怒らせた側が「困ってる」事情に配慮しなきゃいけないの? バカなの?

 結局、受け取る「お人好し」の俺。
 ほんとクズの玩具にされる人生だね。いい加減「相手の事情」を考えてしまう癖をやめないと。
 相手は「俺の事情」なんかに配慮してくれないのにさ。

 終始、施設側の都合を優先させられた。クレームも後回し。

 質問しただけで怒鳴られて、腹の立たないヤツいるか? 普段から怒鳴りすぎて日常の行為だから、苦情が入ると思わなかったのか。
 こちらは時間を削って協力しに行ってただけなんだぞ?
 利用者の事ナメすぎだろ。

 なぜここまで責められるかもわからないだろう。
 この研修は、求職者だけでなく、在宅介護のため、進路に悩む学生のために開かれた。一般参加者(利用者)を広く募集した。

「福祉への理解を深めてもらう研修」
 それが人生を福祉にささげてきた男から福祉への希望を奪ったんだぞ?

 たった一人の人生を捻じ曲げたところで彼女たちには、なんの罪悪感もないだろう。
「勝手に失望した」んだから、俺が悪いとすら思ってるだろう。
「頭おかしい男に責められたカワイソウなアタシ」
 地獄に落ちろ。

 善意から協力して、怒鳴り返されて、謝罪も形だけ。人としての心がないのか?
 怒って当然だろ。俺が何か悪いことしたか?


 その福祉法人は管理職から腐ってんだから組織全体がおかしいんだろう。採用基準も昇進も何もかもがおかしくなければ、こうはならない。
 末端で質のいい職員さんがいても根っこが腐ってるなら改善していく道もない。真面目は駆逐され横暴がのさばる。指導する側が指導できるレベルにない。終わってる。
 俺が知らないだけで、現場福祉のレベルとはこんなものか? わからない。

 巨大法人相手に争えば、ただではすまない。悔しい。
 許されるなら、この法人の名前を書いてやりたい。結局、個人は泣き寝入りだ。
 地獄に落ちろ。

 文句言ってる側が少数なら、我慢させて黙らせたら勝ちだ。地獄に落ちろ。
 文句言ってるヤツの方がおかしい。地獄に落ちろ。
 いじめは確認できませんでした。地獄に落ちろ。

 私事はともかく。

 講師の能力や資質について。
「福祉ってなんですか?」
 こんなのは即答してほしかった。教える立場になるならばだ。
 最低限度の理念さえあれば、個人の信念があれば答えられること。

 福祉とは何か? それぞれ答えを持ってほしいところ。中には「怒り」などという一時的な感情が大事という講師もいるという。
 違う。断じて違う。

 福祉には継続性が必要だ。感情は長続きしない。
 福祉は「幸福の追求」が芯にないといけない。
 人が幸福に、人生を歩めるすべての要素が福祉を支える。
 生まれてから死ぬまで支えてくれるすべての制度、社会資源、人材。安心を構成するすべて。人によっては信仰すら含むという。
「幸せのお手伝い」
「安心した生活を支えるもの」
 難しい言い回しなど必要ない。

・福祉の世界

 大学時代。友人の担当ゼミで論文指導してくれない教授がいるという話を聞いた。さすがに酷すぎる。友人たちと抗議に行った。
 福祉学部内の他学科だった俺は「関係ないのにでしゃばってきた」とその教授に責められる。

 恩師から後で聞いた話だが、その教授は教授会で「生意気な他山とかいう生徒を退学させろ」と議題にあげたそうだ。
 どう考えてもまともな仕事を放棄した教授が悪いのだが。

 その方は元お役人。天下りという奴かもしれない。
 本人の能力以上にコネクションで権力を持っている者もいる。
 福祉の世界でも例外ではない。
 お偉い肩書や役職なんか、まったく当てにならない。

 福祉、というと不祥事を犯した芸能人のイメージアップに使われたり、善良なイメージを利用されることが多い。
 介護をペナルティやミソギに利用する。

 実際はどうだろう?

 正直、世間のイメージでは「胡散臭い」と思う人の方が多いのでは?
 若い子にとっては、そうでもないのか?

 ボランティアに誘われていったら宗教勧誘だったりいろいろありますよ?

 2019年静岡市、知的障害者施設で宗教勧誘、入信料を天引きしてた事件もあった。
 この手の不祥事は、あげればキリがない。

 弱みに付け込み、弱者を利用し、コネで利権を共有する。末端の職員はこき使って、利用者は適当にあしらう。
 福祉には気をつけろ。

 不正がまかり通れば、まともな者は駆逐される。
 本物は埋もれ、偽物が栄える。福祉の世界も、利権と私欲に染まっている。

 福祉にかかわってるから善人だというイメージは捨ててもらうしかない。
 真面目にやってきた人間からすれば悲しいことだが、事実なんだから仕方ない。
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