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ラインゲット
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駆け引きってやつだよ。
キスされるよりは、ライン聞かれる方がいいか、と思わせるのだ。
「はい。」
まだまだそこら辺の経験が少ないから引っかかったのか、はたまた私だから教えてくれたのか、どちらかは分からないが・・・
後者だといいなあ・・・
「そろそろもどろっか。」
「はい。」
「お手をどうぞ。」
とスっと手を差し出す。
「こういうことが慣れていらっしゃるんですね。さすが、モテる男は違いますね。」
なんていうから、嫉妬してくれているんだと思ったんだけど・・・
「いえ、慣れてなんていー」
「私の嫌いなタイプです。」
なんて言うから、一気に奈落へ突き落された。
ううううう。辛い。番に拒否されることは、こんなにも辛いのか・・・
拒否されたものが、自死を選ぶ気持ちも分からなくないな。
「うぐぅっ・・・・・ほんとですよ。なんなら、私の秘書に聞いてみてください。あいつは、幼いころから一緒でしたから。」
「・・・・・そうですか。」
「出会ったばかりですが、私とのこと、前向きに考えてはくれませんか?」
「・・・・・・・」
「少しずつでいいのです。いきなり、お付き合いしてほしいとは言いません。ですが、お友達・・・いや、知り合い程度でいいので・・・お願いします。」
ゆっくりと歩きながら、私の要望を口にする。
日進月歩、ゆっくりでいい。今はいきなり、後天性Ωだと知って混乱しているだろうから。
「わかりました。知り合いは、もう知り合いですから。その程度には、すでに思っていますよ。」
「そっか、そっか。嬉しい。ありがとう。」
そう言ったところで、部屋についてしまった。
キスされるよりは、ライン聞かれる方がいいか、と思わせるのだ。
「はい。」
まだまだそこら辺の経験が少ないから引っかかったのか、はたまた私だから教えてくれたのか、どちらかは分からないが・・・
後者だといいなあ・・・
「そろそろもどろっか。」
「はい。」
「お手をどうぞ。」
とスっと手を差し出す。
「こういうことが慣れていらっしゃるんですね。さすが、モテる男は違いますね。」
なんていうから、嫉妬してくれているんだと思ったんだけど・・・
「いえ、慣れてなんていー」
「私の嫌いなタイプです。」
なんて言うから、一気に奈落へ突き落された。
ううううう。辛い。番に拒否されることは、こんなにも辛いのか・・・
拒否されたものが、自死を選ぶ気持ちも分からなくないな。
「うぐぅっ・・・・・ほんとですよ。なんなら、私の秘書に聞いてみてください。あいつは、幼いころから一緒でしたから。」
「・・・・・そうですか。」
「出会ったばかりですが、私とのこと、前向きに考えてはくれませんか?」
「・・・・・・・」
「少しずつでいいのです。いきなり、お付き合いしてほしいとは言いません。ですが、お友達・・・いや、知り合い程度でいいので・・・お願いします。」
ゆっくりと歩きながら、私の要望を口にする。
日進月歩、ゆっくりでいい。今はいきなり、後天性Ωだと知って混乱しているだろうから。
「わかりました。知り合いは、もう知り合いですから。その程度には、すでに思っていますよ。」
「そっか、そっか。嬉しい。ありがとう。」
そう言ったところで、部屋についてしまった。
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