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謝罪

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「・・・・・・・・」

周囲が静寂に包まれる。
だれも話さない。
いえ、話せないの間違いかしら。
このままじゃ、埒があかないわね。
仕方ないわ。


「国王陛下、王妃陛下。発言をよろしいでしょうか。」


わたくしが発言することで、陛下がハッとして、遠のいた意識が戻ってきたようだ。


「よい、申せ。」


「わたくしが至らないばかりに、このような事態になり、申し訳ございません。」


本当はそんなこと、思っていない。
だって、わたくしは本当に、努力してきましたわ。
だけど、この場でそのようなことは言えない。


「ようやく罪を認めたか!」


なんて第一王子が発言するが、すぐに陛下に黙らされる。


「黙れ!お主に発言の許可を与えてはおらぬ!」


「責任をとりまして、わたくしは修道院へ入ります。どうぞ、この後はご放念くださいませ。」


そう言って、カーテンシーをする。
ザワザワと静かにざわめきが広がる。

我が家の支援を受けているものは、王家以外にもいる。
その者たちのざわめきだ。


「そんなっ・・・」


王妃様が、小さくつぶやく。
陛下にも、王妃様にも、可愛がってもらった。
感謝はしています。
だけど、こんなことがあっても尚仕えたいとは思えない。


じゃあ、第二王子の婚約者にと言われても、女官にと言われても、頷くことはできないと思う。
さっきの”ご放念ください”には、いろんな意味が込められていた。


1つ目は、そのままの意味。ほっておいてほしい。そっとしておいてほしいという意味。

2つ目は、もう王家には仕えられません。という意味。


3つ目は、わたくしの家は王家に絶対の忠誠を誓っていたけれど、それは辞めますという意味。

他にも、いろいろあるけれど、割愛しましょう。
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