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謁見と仲直り④

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「は、はい!両想いなのですよ!卒業したらすぐにでも!!」


「はあ・・・まず気持ちを落ち着けなさい。そして、冷静に。」


「まず、もともと結婚は、卒業後それぞれの王教育、王妃教育が終わるころの、卒業後2年後でしたね?それを、2年も早めることは不可能です。それに卒業後すぐなんて、数か月しかないじゃない!リフィアちゃんだって、綺麗に磨かれて、好みのドレスを作ってもらって、飾りはどうするかとか・・・いろいろ結婚式には準備が必要です。まさか、王太子夫妻の結婚なのに、書面のみなんてことはできません。リフィアちゃんの気持ちも、もっと考えなさい!独りよがりでは、いつか見放されますわよ!分かりますか?」

と王妃様は、長い言葉をつなげられた。
さすがですわ。

「ですが、ねえ。あなた・・・」

と、陛下と見つめ合う王妃様。


「リフィアちゃんは、とても優秀で、王太子妃教育も半分の期間で終えたのよ?王妃教育は、新しい分野もあれど、王太子妃教育の応用というところも、多々あります。きっと、王妃教育も早く終えてしまうのでしょうね。」


「それを言うなら、王教育も同じだ。私より飲み込みの早い、ヴェンならば早く終わるだろうよ。」


「そうよね。逆に言えば、それさえ終われば、あとは本人たち次第よねえ?ウフフ。」

と、王妃様はうっとり笑った。
長い言葉の後、うつむいていた殿下は、ハッと顔をあげ、きらめく顔を隠しもしなかった。
それを見てクギを刺す王妃様。


「いいですか、独りよがりではいけませんよ!!リフィアちゃんだって、家族との時間も惜しみたいでしょう。王太子妃は忙しいのですから。ゆっくりとさせてあげてもいいでしょう?マリッジブルーもあるかもしれない。一度リフィアちゃんの気持ちを聞きなさい。」

それを聞き、ハッとした殿下。
王妃様の言葉をかみしめるように、分かりましたと返事をするのだった。
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